笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

今年は誰の曲を弾こう?

 とても今更ながら謹賀新年でございます(春の海)。

 今年は演奏会が次々中止になって自分の弾きたい曲をいっぱい練習出来る環境が続かないことを願いつつも自分の弾きたい曲をいっぱい練習したいと思います。
 今年記念の年を迎える作曲家で個人的に親しみを感じる人を挙げてみます。


・クーナウ(没後300周年)
 標題音楽の祖とされる『聖書ソナタ』。ピアノ で弾いても感じが出ませんがとても美しい第3番『ヤコブの死と埋葬』をウチのスピネットを直して弾いてみたいと思います。


・ダカン(没後250周年)
 『かっこう』と『つばめ』しか弾いたことがありませんが他の鳥の曲も書いたのでしょうか…。小学生の頃初めて受けたまともなコンクールで指定された曲集の中で1番有名で比較的簡単だったから記念受験の人がみんな『かっこう』を弾いてうんざりしていたら全道大会に行ったら札幌の大人しそ〜な男の子がそれはそれは綺麗に弾いて目から鱗でした。


・ラフ(生誕200周年)
 練習曲『糸を紡ぐ女』しか知りませんでした。多作家で駄作も多いとの評価がありますが他にも2曲弾きたい曲を見つけました。


・フランク(生誕200周年)
 大好きな作曲家の1人で、2曲の有名なピアノ曲はいつ弾いても(曲に)ウットリ。来週フルート・ソナタを弾く予定でしたが夏に延期になりました(涙)。『交響的変奏曲』は弾く機会なんてないでしょうから、またオーケストラパートを打ち込んで電子音と共演してやります。
 イチオシピアニストのリシャール =アムラン氏が『前奏曲・アリアとフィナーレ』を今年プログラムに入れているようなので何としても聴きたい〜!


・モニューシュコ(没後150周年)
 ポーランドのオペラ史に名を残す『ハルカ』の作曲家。ピアニストのメルツェルが編曲した『紡ぎ歌』は哀愁漂いカッコいい!でも弾きづらい…。


スクリャービン(生誕150周年)
 彼も大好きな作曲家なのですがどの曲も難し過ぎて…1曲くらいは真剣に取り組みたいものです。その場合は『白ミサ』かな。終わり近くの超広音域の分散和音を思いっきり弾きたいのです。


・ユオン(生誕150周年)
 第2楽章が天才的に美しいフルート・ソナタに出会ってから10数年。ピアノ曲はまだ弾いたことがありませんがかなりの数を残しているようです。それよりも学生にまたフルート・ソナタを勧めなきゃ!


・セヴラック(生誕150周年)
 昨年没後100周年で、12月になって素敵な素敵な小品を発見して年内には間に合わない…と思っていたら、彼は48歳で亡くなったので幸か不幸か今年が生誕150周年なんですよね。なので今年もセヴラックを弾き続けます。


・ヴォーン=ウィリアムズ(生誕150周年)
 『グリーン・スリーヴスによる幻想曲』が有名な作曲家。先ずはそのピアノ独奏用編曲を楽しんでから数少ないピアノ曲の譜読みを楽しもうと思います。歌曲は演奏の機会がありそうです。

 

メシアン(没後30周年)

 『鳥のカタログ』を弾いてダカンと新旧フランスの鳥たちも面白いでしょうが難しくて無理です。せめてクリスマスには今年こそ『ノエル』を暗譜で弾きたいです。


 さあて、年末にどれだけ実現出来たか振り返るのが今から楽しみぢゃ。