笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

ゴダールの胸像を訪ねて

 初日に早々と計画変更して諦めたクレルモン=フェランですがホテルの日程変更が認められたので早起きして行って来ま〜す(後でフランス人の学生に言ったら全然方向が違うぢゃない!と言われた)。

 先ずは明日ど〜せ(飲みに)来る予定のパリへ。そこでオーヴェルニュに向かう電車まで2時間有ったので個人的大イベント、『ゴダール胸像鑑賞』を敢行しました〜!!!


 バンジャマン・ゴダールは後期ロマン派のフランスの作曲家。小学生の時(まだ真面目にピアノを弾いていなかった頃)近所の楽譜店でなんとなく買った舟歌(なんと国内版単品)が気に入って彼の楽譜を色々探しました。インターネットのない時代、あまり演奏されないしかも輸入楽譜を手に入れるのは地方都市ではまず無理で、東京の高校に入ると大きな楽譜屋さんに通ったり大学附属図書館で古い楽譜(既に絶版)を探したりとゴダールの楽譜を集めましたがあまり捗らず。ドイツに住み始めて或る日オンライン図書館に彼の大量の楽譜を見つけて正に狂喜乱舞して学校のコンピューター室で印刷しては片ッ端から弾きまくりました。勿論全てが傑作というわけでは有りませんが幾つもの素敵ッ!素敵ですッ!な作品が…。ヴァイオリンの友人には無理矢理『悲劇的アダージョ』を弾かせました。


 パリ16区のラマルティーヌ広場にゴダールの胸像が有ると知って是非ご挨拶に!と思っていたので地下鉄で最寄駅(名前忘れた)へ。ラマルティーヌはフランスの詩人で、彼の長編叙事詩『ジョスラン』をゴダールが歌劇化し、その中の『子守歌』が代表作として知られています(子守歌だけ)。それでこの広場に胸像が建てられたのでしょう。
 ラマルティーヌ広場は小さな公園になっていて小さな子供達が遊んでいました。

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つっついにご対面…。


 貴方の舟歌には子供の頃から何度も何度もお世話になっています〜と心の中で心を込めてご挨拶。結核で45歳で亡くなったゴダールは今や私よりも歳下です。どうかこの像がいつまでもここに在りますように…。


 幾つかゴダールピアノ曲を録画したのでお聴き下さい。

https://youtu.be/uX4T877sxDg

https://youtu.be/rE-g9lqsUiM

https://youtu.be/LhHi-MTH8Z8
https://youtu.be/6ylOV6SgH40
https://youtu.be/9ZTSJhjdW38