笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

ちょっと南へ

 8月7日、ヴァイオリンのKさんとハン・ミュンデンに遠足。お子さん達がご主人の実家で過ごす数日間を利用しての小旅行に誘ってくれたのです(問題は断じて有りません)。Kさんも旅行が好きでお互いの旅先の情報交換をよくしています。ハンブルクにいた頃は今は無きマッチポイントにていつも語らった人です。

 ハン・ミュンデンは3月に1人で行った時はなんとなく寂れた感じがしましたが今回は夏らしく晴天で爽快!泊まったホテルは山小屋風の趣が有り朝食は無料のわりにとても質が良かったです。

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 冒険魂も持っているKさんにくっついて長い橋を渡りヴェラ川とフルダ川の合流地点へ。川の畔のモニュメントの文を読んでいると地元らしきおばさまが川の歴史を英語で語って下さいました。私達がいくらドイツ語で応えても構わず英語で語り続けました。外国でドイツ語運の強い私もドイツでは否か?

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 蜂の多い夏だったので蜂を追い払いながら地ビールをいただきました。日曜日は市庁舎附属レストランが休みだったので夕食は隣の広場のビストロに入ってワインファンのKさんとワインを…料理はイマイチだったとの噂も…。

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 翌日はマールブルク(2年ぶり2度目)へ。Kさんも1度お城まで坂を登ったそうで今回はお城省略(昨日ちょっと冒険したし)。エリザベス教会近くの懐かしのビアレストランで先ず1杯。
 昼食は広い市庁舎広場近くのドイツレストランで。昼時で空席を見つけるのに苦労したがこの店はわりと空いている。もしかして不味い?
 ウェイターのおにーさん登場。なんとなくメランコリックな感じ。Kさんが、
「シュニッツェルが欲しいんですが、フライドポテトの代わりにサラダに出来ますか?」
と訊くとおにーさん寂しそうな顔で、
「ンー。」
と言って首をほんの少し横に傾ける。これがなんとどうやら「はい。」を表しているらしい…。暫くして確かに頼んだ通りの物が出て来た。
「取り皿とフォークをもう1本いただけますか?」
「ンー。」
…といった感じで2回目ともなると私も口元がニヤ〜。
 料理は全然不味くなく次回もマールブルク訪問の際にはここに来ようと思ったのでした(但しメランコリックおにーさんがいる場合に限る)。

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 Kさんとは色々深い話もするのですが、印象に残っているのはリズム感を持ち合わせていない子供達のレッスンがどうしようもない話と旧東ドイツの街では随分最近になってキウイが店先に並ぶようになった話。私の頭はど〜せそう出来ているのです。