7月15日、ヴィオラのY(台湾)修士課程修了演奏会。一昨年一緒にクラークとヒンデミットのソナタを弾いた中々の実力者。ロストックのオーケストラで研修していたのでお久である。今回弾くのはブラームスのソナタ第2番とヒンデミットの別のソナタ。
6月上旬に2人のヴィオリストから相次いでメッセージ。卒業試験で弾いて下さい!というもの。
…弾くのは歓迎なのだが本来の担当はおじ(ー)さん。彼は学生が違うピアニストと弾くと不機嫌になるらしいし私にもそこまでの余裕はない。しかもYが弾くヒンデミットのソナタは超難曲で、以前大馬鹿野郎に弾かされて途中で大爆発を起こして完成しないままに辞めた曲。しかも20年以上前。
但し是非勉強し直したい気持ちはあったのでロボット先生(ドイツ)に直接説明を求める。それまでE(韓国)の通し練習を聴いて上機嫌だったがおじ(ー)さんの名前を出したら眉間に皺が寄った…。
「Yはとても外交的ではっきりは言わないんだけど…」
おじ(ー)さんは練習する時間がないのかいつまで経っても途中までしか弾けないし頻繁に落ちまくるし、これでは学生に精神的な負担がかかると思いノブエにお願いしてみなさい!ということになったらしい。
先生自らの決断なら引き受けねば!と1ヶ月で出来るか少々心配ではあったもののYの実力は知っていたしこのソナタの悪いイメージを消し去る為にも難しさにギャアギャア喚きながら練習しました。
なんとか間に合った…。これでヒンデミットの3曲のヴィオラ・ソナタ制覇です(満足)。
第2楽章の後半が超エキサイティングで弾きながら自分までドキドキするんです。折角勉強したからまた弾きたいです。
Yは最後に現代曲『1人の奏者の為の4重奏曲』を演奏。弦楽4重奏の舞台設定で其々の椅子に座っては違う声部を弾いて廻る(チェロ役の時にはヴィオラを膝の上に立ててチェロの様に弾く)のだが面白かったッ!第1ヴァイオリンの時には『オレについて来〜い!』みたいな感じだったし、音以外の指示も細かいらしく途中客席をチラ見して含み笑いをしたりと観ても楽しい作品でした。
これで夏学期の卒業演奏会は終わり。やり甲斐のあるプログラムが多くて楽しみました。ちなみに先月連絡して来たもう1人のヴィオリストはおじ(ー)さんと弾いたらしいです。
