笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

2016-01-01から1年間の記事一覧

マルチン・レヴァンドフスキ選手讃

ピアニストの暇な季節、クリスマスでございます。 先週まではバカバカしい忙しさだったんですよ。或るパーティーで45分待たされて歌手の伴奏をして或るパーティーで50分待たされてチェリストの伴奏をした後ザナエ壮行式に駆け付け(要するに飲み会を逃がして…

冬のラインスベルク。

サンタ先生率いるフルートのクラスの合宿で毎年初夏にやって来る我が楽園ラインスベルク。合宿は湖の滸の古城にて行われ、すぐ隣はビアガーデン(しかもイェーファー!!!)である。初めて来たのはもう15年近く前。あの頃よりも随分観光客が増えたようだが、…

2015年夏、スピシュケー・ポドフラディエにて。

思っていたよりも高かったのでまだ切手を貼っていないが遂に後は投函するだけになった。日本の絵葉書をドイツからスロヴァキアへ出すとは滑稽な話だが筆不精の私が一年越しでやっと約束を果たす。 一昨年程ではないにせよ、昨年も東欧で小さな冒険旅行をした…

名古屋にて。

名古屋で弾いて来たのでございます。 友人がずーっと前からいっぱい住んでいて何度も遊びに行った名古屋ですが公開の場で演奏するのは何と初めて!…と思うがあんたいつどこで弾いたじゃねェかという場合には年寄りの記憶違いと思って頂きたい。 師匠のコネで…

ロストックとマウルブロンの残暑

9月18日、我が校のトランペットの偽ドラ先生にくっついてロストックへ。嘗て声楽とファゴットの友人の卒業演奏会で共演した懐かしの音楽大学は修道院を改装した歴史的建造物です。偽ドラ先生の下で学びたい若きトランペット奏者は多く、優秀な参加者も何人も…

クロアチア食の記。

セフニツァという駅でミュンヘンからやって来るベオグラード行きの列車に乗り換えます。ザグレブまでは凡そ二時間。途中でクロアチア入国審査が有ります。ザグレブに着いたら先ずホテルにチェックインをして夕方7時半にお気に入りのレストラン「プルゲル」に…

2016年、夏。

フラフラして来ました。 今年の最初の目的地はヴァイデン。没後百周年を迎えた作曲家レーガーが青春時代を過ごした街です。 レーガーの家。 この三月に彼の没後百周年に因んで、先日亡くなったチェロの友人と大作のチェロ・ソナタ第四番をイェナとドレスデン…

今学期の卒業演奏会達を振り返る。

夏学期終了!明後日からフラフラして来ます。 同僚マイケル・ジャクソン(女性)が健康だった為去年とは比べ物にならない楽さ!卒業演奏会を終えた学生は僅かに7人。内慈愛に満ちたX(フルート・中国・女性)はピアノ付きの曲を一曲しか演奏しなかった。 …

永訣

トランペットのLから何度も電話があった。彼はチェロのHの親友だ。きっと彼の計画している秋の演奏会についてだろう。それにしてはやけに頻繁にかかっている。まるで急いでいるようだ。 帰宅してやっと彼に電話をかける事が出来た。ごく普通の挨拶を終えた…

西部の娘

金曜日、ホセ・クーラを聴けたッ! 「ポスト三大テノール」と謳われ二十世紀末に大活躍したアルゼンチン出身の歌手。抜群の歌唱も去る事乍ら多彩な能力とルックスの良さでも注目を浴びた。私は「カヴァレリア・ルスティカーナ」や、「アイーダ」の映像を鑑賞…

消えた卵ビール(涙)

先月半ば、若者コンクール全国大会にて伴奏の為カッセルに行って来た。我が若きチェリストはベストを尽くし気持ち良くコンクールを終えた。 折角カッセルまで来て直ぐに帰るのがつまらなく感じて寄り道決定。寄り道するなら卵ビールの郷シュヴァルムシュタッ…

少し真面目な話を二つ。

以前も一人いた。二人目が先日現れた。 一人目はアメリカ人のメゾソプラノの学生。チャイコフスキーの歌劇『ジャンヌ・ダルク』のアリア「森よ、さようなら」の途中で歌えなくなってしまった。内容のあまりの悲しさに耐えられなくて泣き出してしまったのだ。…

私は2016年5月11日を二度と忘れないだろう。

この日はドイツ後期ロマン派の異色の作曲家マックス・レーガーが43歳で亡くなってから丁度100周年であった。私はその2日前に43歳になったばかりで、図々しくも僅かな巡り合わせを感じようと電車の中で3月に演奏した彼のチェロ・ソナタの録音を聴きながら、レ…

知られざる東京編

日本です。 関空から函館への直行便が無くなった為にヘルシンキ→関西→千歳→函館というルートで予約したらヘルシンキ出発が一時間以上遅れる。関西で接続出来るのか心配しながら到着すると意外にもスンナリと入国完了。余裕で間に合うもんね~と国内線カウン…

ドレスデンにて。

チェロのお子ちゃまHにドレスデン国立歌劇場でピアノ三重奏の演奏会をしないかと言われた。レーガー没後百周年に合わせて、十年前に一緒に弾いたチェロ・ソナタ第4番を含めた曲目を用意する事に。 ヴァイオリンは同じくハンブルク音楽大学出身のJ。お子ちゃ…

初ワルシャワ。

徒歩越境もサンタ日本ツアーも差し置いて久々の更新はワルシャワから。ピアニストの癖に42歳にして初めてワルシャワへ。 16年前、日本ショパン協会の推薦を受けながらも参加を許されなかったショパン・コンクールの会場へ或るピアニストの演奏会を聴きに。 …

2016明けました。

謹賀新年でございます(春の海)。 ・・・ハッ大昔の書き出しと同じだ。 二か月以上放置してしまった・・・少なくとも徒歩越境2015とサンタ日本ツアーくらいは書きたいのだが・・・。 15年振りに日本で新年を迎えました。クリスマスに雪が降って二日に…