笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

消えた卵ビール(涙)

 先月半ば、若者コンクール全国大会にて伴奏の為カッセルに行って来た。我が若きチェリストはベストを尽くし気持ち良くコンクールを終えた。
 折角カッセルまで来て直ぐに帰るのがつまらなく感じて寄り道決定。寄り道するなら卵ビールの郷シュヴァルムシュタットでしょう!
http://www.geocities.jp/itobaku0905/itomazi26.html
いつものホテル・レストランに電話すると一部屋空いていたので喜び勇んでいざ彼の地へ。天気はあまり良くなく、三度目の訪問の際テラスのテーブルクロスが舞い踊り始めた時のことを思い出した。
 今回多分六度目の訪問だが、二回目以降卵ビールを注文してスンナリと出て来たことがない。毎回ウェイトレスの方に、「何ですかそれ?」と訊き返されるのだが、それでもちゃ~んとありついてきた。
 今回遂に!卵ビールとはこういう物で十五年位前の日本のガイドブックにも名物として紹介されていて、三年位前まで毎回作って頂いたと言ったものの、「え~っ、そんなの有りませ~ん!」と言われてしまった…。

 シュヴァルムシュタットの伝統、ここに消える。

 料理は相変わらず美味しくて、卵抜きの地ビールも美味しくて、町の散歩は楽しくホテルは居心地よく、郷土博物館は修理中だった(涙)。
 考えてみると卵ビールがそこまで好きかというとそうでもないし、卵ビールが無ければもう来ないかと言われるとそんな事はないし、やっぱりまたいつか郷土博物館を観に来ようと思いつつハンブルクに帰った。
 もしかすると次回は卵ビールが復活するかも知れないしね。