笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

夏学期まとめ・卒業試験以外編。

中間試験はと言えば特筆すべき事は起こらず、フルートの2年生が毎年パニックに陥る古典派協奏曲の暗譜演奏で3人揃ってパニックに陥った事位です。オーボエの学生達は努力の成果を発揮し教授陣と楽しく打ち上がりました。その席で私が貴方達は時々オーガナイズに問題は有るものの…と言うとB先生、
「何ですって!?私達のオーガナイズに問題が!?一体いつ!?」と心外な様子。その向かいに座った3人の学生が揃いも揃って、『この先生自分で気付いていないのかしら…』という表情をしていたのが愉快であった。

学内外での演奏会も幾つか。

5月下旬、毎年イヤ~な気分になる偉い先生達の為の校内自己満足大会本選。それでも共演者達は頑張ったし受賞した学生はオメデトー!でも賞をもらえなかった生徒達との違いは何?とも思った…。

6月4日、再びサラ&カテリナと共に老人ホームで演奏会。他の曲がフランス物やサロン風の作品だったので大昔から密かに好きなゴダールの曲を弾いちゃった。45歳で亡くなった作曲者の年齢を超えた記念に…。カテリナの吹いたビートボックス風現代曲にはお客様も声を上げて驚いたり楽しんだりしていた。

6月10日、毎年恒例の郊外の郊外の教会でのオーボエクラスの演奏会。みんな数日後に試験を控えているだけに仕上がりが良い。これまた恒例のB先生宅での打ち上げでは明日に卒業演奏会を控えて不安一杯のザンデヴァッタ君をみんなで慰め励ます。

6月26日、ギター科の学生達によるポンセの夕べの筈だったが棄権者続出につきアレクサンダー(ウクライナ)とダニエル(ボリビア)の夕べに。私は当初からポンセの協奏曲をダニエルと共演する予定だったが、プログラムが短いのでボリビアの作曲家がダニエルの為に書いたギターとピアノの為の作品も演奏した。ボリビアの伝統音楽を主題にした作品で本番2人揃って凄く上手くいったッ!集中力を使い果たしたかダニエルはポンセにて数ヶ所うっかりミス。演奏後作曲者に送るつもりで2人で写真を撮ったのだが翌日ダニエルからメッセージ。
「ノブエ、僕達の写真は残念ながら良くなかった…作曲者に送りたいんだけど君の良い写真はない?フェイスブックではビールの写真しか見つからなくて…。」
…そうでしょうともそうでしょうとも!