11月4日、オルデンブルクで5年ぶりにロッシーニの『小荘厳ミサ曲』を弾いて来た。前回同様フルートのC(台湾)のご主人Mの指揮の下。5年前はなんと2月29日!あの時ハーモニウムを共演したMの師匠は数年前に亡くなったという…。ソリスト陣はバリトンの盲目のL以外は新顔だがいずれも私にはお馴染みの歌手。テノールは友人でもあるラテン王子。メゾソプラノは私と同じ頃ハンブルクで勉強していたW。方々の音楽祭で大活躍中だがオルデンブルクの出身で、Mがダメ元で出演を打診してみたらあっさりと引き受けたそうだ。ソプラノは去年ヴィドール特集で共演したK。あの後トロッシンゲンの音楽大学に合格し、今回は一時帰郷を兼ねての出演である。年齢差は多分上下40歳位だが不思議なまとまり。
前回ちゃんと準備して良く弾けたし!とか思って余裕でひさ〜びさに楽譜を開いたら全然弾けなくて焦って練習した…。学校の図書館から借りた楽譜には5年前に書き込んだ指使いなどが残っていて助かったッ!
前日ゲネプロの為に現地入り。会場で少し練習させてもらおうと思って昼の電車で出発したらなんと定時に着いたッ!情けない話だがドイツ鉄道の慢性遅延は各国で有名なのです。実際過去のオルデンブルクでの演奏会でも強風で倒木が線路を塞ぎCにブレーメンまで車で迎えに来てこともあったし…。ゲネプロに余裕で間に合う予定だったラテン王子は案の定電車が遅れて30分遅い登場となったのでした(ドイツ鉄道少しは反省せよ)。
もうひとつの鍵盤楽器ハーモニウム(リードオルガン)を共演するのはハノーファーにお住まいのRさん(日本)。ハーモニウムのスペシャリストを自称するだけあってこの曲に造形が深く私もテンポとか歌詞とかについて色々教われて助かったッ!後半で演奏されるハーモニウム独奏の長大なフーガもすごく良かったッ!でも他のハーモニウムの曲って殆ど知らない…。
前回思わず1人で1拍フライングした冒頭をちゃんと始められて一安心。後は凡そ80分間アカペラの楽章と前述のフーガ以外は集中しっ放しなので中々大変です。幸い最後のソプラノとメゾの2つのアリアは弾き慣れているのでフーガの前まで弾いた所でまた一安心。全曲が終わると大きな充実感があります。華やかで楽しいオペラばっかり書いたロッシーニの作品とは思えません。大入りのお客さんのスタンディング・オベーションまであって良い気分です。
良い気分に浸っている場合ではなく別れの挨拶もそこそこにCに駅まで送ってもらいます。今出れば今日中にハンブルクに帰れるかも!明日早くにウチの火災報知器の検査員がやって来るので出来るだけ早く帰りたいのです。折角ソリスト達と飲める機会ですが昨日ゲネプロの後でC夫妻とラテン王子とは食事に行ったから今回はそれで良しとします。
駅に着いたらいつもの10分遅れ。それでもブレーメンでの乗り換え時間は30分はあるし!
…と思ったら全然発車しない。アナウンスが他のホームがどうとか次の橋がどうとか言っていたがもううんざり。接続は当然間に合いません。
それでもブレーメンで特急を捕まえる手が残っていました。それだと12:15にハンブルクに着きます(定時に走れば)。特急料金がかかりますが早く帰りたいし…。
…ブレーメンに着いたら特急は35分遅れとの表示がありました。
せめてもの救いは特急券をまだ買っていなかったこと。乗降客ゼロのような駅にもぜ〜んぶ停まって12:50にや〜っとハンブルクに着きました(怒)。
翌日9:30には検査終了。換気扇も火災報知器も正常に働いていましたとさ。めでたしめでたし。