笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

渋く首都を巡る(その1・バニャルカ編)

 7月24日、芋虫教会訪問後ボスニア・ヘルツェゴヴィナ第2の都市バニャルカへ。第2の都市ですがボスニア・ヘルツェゴヴィナスルプスカ共和国セルビア人共和国)の首都であります。新築のモドリチャのバスターミナルに行くと止まっていたのはミニバスで超にこやかなおにーちゃんが運転手さんです。モドリチャからバニャルカまでは3時間位なのですがおにーちゃん運転も超上機嫌で最初の1時間半は曲がりくねったアップダウンの多い(と言うかそれしかない)険しい険しい路を飛ぶように走り久々に乗り物酔いするかと思いました。

 バニャルカのバスターミナルから市街中心部まではかなり遠く歩いて20分程かかります。毎年さあクーナを下ろしましょうさんからボスニア各都市は体温より暑いと聞いていましたが確かに暑い・・・荷物も有るしと思ってバスターミナルの近くのホテルを予約しておいて良かったッ!チェックインすると英語ペラペラ(ペラペラだと却って分かり辛い)のおねーさまが、「お客様は初めてのご来訪なので部屋をグレードアップさせて頂きました。」と。それはどうも。早速ステキな部屋で洗濯などさせて頂こうと思います。

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 洗濯後翌々日の目的地クニンへの切符を買おうとバスターミナルへ。なっなんと時刻表が無い!窓口のおねーさんに訊くと朝5時半発しか無いって!まさかそんなはずは・・・電車ならどうだと直ぐ近くの駅に行くと電車の数自体がもの凄く少ない。第2の都市なのに・・・首都なのに・・・。

 今晩悩み続けることにして市街地を目指した。20分歩く途中には数々の誘惑が待ち受け、暑いのであっさりと誘惑に負けてとても怪しげな飲み屋へ。ボスニア瓶ビールを2種類頂いて出る時マスターが、「また来て下さいね!」と言ってくれた。

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 幾つもの宗教が共存する国だけあって教会も様々。

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正教会
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モスク。

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イモモドキ。

 散歩の帰りに軽食屋さんで本場中の本場のチェヴァプチチを頂く。ピタパンの中に入ってくるのがボスニア風らしい。

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 お会計の際に、「10.◯◯マルカ」の◯◯の部分が聞き取れなかったので小銭を見せてそわそわしていたら、「10マルカで良いですよ!」って。また親切な人に出会った。

 

 次の日クニン行きの謎を解明すべく再びバスターミナルへ。やっぱり5時半発しかないって・・・しかも時刻表は有りますか?と訊いたら、「時刻表は今は有りません。」だって・・・。ルート変更も考えたがサラエヴォ1泊だけとかスプリット素通りとか勿体無いしやっぱりクニンに行くことにした。5時半かぁ(涙)・・・。

 ステキな部屋で快眠を貪ることはキッパリと諦めていざ城址公園へ!城カフェは有ったが博物館も見学ツアーも無く飾り気のない城址でそれが却って爽やかだった。どうかこのままでいて欲しい。

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 夕食は中心地に近いレストランで。さあクーナを下ろしましょうさんが探すのに苦労したという生ネクタービールが有ったので早速注文・報告した。

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 かくしてバニャルカの夜は更けて今日の睡眠は4時間程度である(涙)…。