笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

渋く首都を巡る(その2・クニン編)

 起きたッ!というよりも寝なかったッ!真っ暗な中朝メシを諦めてスイートルームに別れを告げた。ホテルがバスターミナルの近くで良かったッ!クニンまでは約5時間。バスの中で寝るつもりが寝たり起きたりを繰り返しながら今回3度目のバス越境を経て昼前にクニンに着いた。
 クニンは1990年代前半にクロアチア国内に事実上存在していた未承認の独立国家クライナ・セルビア人共和国の首都であった。バニャルカに続いて地味〜に知られざる首都巡り(喜)。
 しかしここが首都ってどんな国だったんだろう…これはリヒテンシュタインのファドゥーツよりもっと小さいかも…。

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駅。新しくて広い!誰もいないけど。

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駅前通り。


 先ずは何か食べねば!雰囲気の良いピザ屋さんで昼間っからクロアチアワインと共にピザを頂き、少し早いけれどチェックインを…。
 ゲストハウスは既に市街地の外れで、ガラガラージャリジャリーとスーツケースを15分程引きずりながら到着したらオーナーの女性がジュースとスナックと愛しのクロアチアシュナップスでお迎え下さった。やっと着いた〜と安心したら突然発疹が全身に!!!それを見たら気持ち悪くなってそこに鳥肌も加わった…今日は安静にするか…。
 物の30分も昼寝したら完璧に治ったッ!さあ街唯一の名所の城址を観に行きましょう!
 ノヴィサドにしろバニャルカにしろ今回は下調べ殆ど無しで訪れた街に何故か要塞や城址があり内2つは丘の上。モドリチャの芋虫教会といい今回の旅はとても歩いている気がする…。
 到着しました〜!チケット売り場、無人
 …ラッキー!入っちゃえ!という手もありましたが理性が働いて暫く売り場付近をうろうろしていたら城方面からおねーさんが、「見学をご希望ですかー?」と叫びながらやって来た。
 展示室も無人だし案内表示は少なくて迷うし(方向音痴のせいも大きいけど)補修・整備もあまりされてないし商売っ気の極めて少ないクニン唯一の名所だった。でも面白かった!

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 何故か食欲が無かったのでスーパーで見つけた我がビール友達と同名のビールとクロアチア名物の辛口サラミ等を部屋で飲み食いしてさっさと寝る。

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 翌日バスターミナルに行って昼過ぎのシベニク行きのバスのチケットを下さ〜いと言ったら今日は土曜日だからこのバスは無いよと言われていきなり3時間も暇になった…思わず公園で1時間瞑想してしまいました。
 出発が遅くなったので昼はクニンで食べることにした。とすると市街地とゲストハウスの中間のホテルレストランの入口でゆ〜っくり回っていた豚や羊の丸焼きが気になった。さあクーナを下ろしましょうさんは昨日まで羊の丸焼きが名物の街にいたしここは豚で勝手に対抗することに決定した(バカ)。

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 ビールはチェコビール(しかもまたグラスが違う)ですが…。
 渋い首都クニンの滞在もそれなりに満足して海辺の街シベニク(2年ぶり2度目)に向かう。