笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

海辺の街のコントラスト

 7月27日、アドリア海沿岸の街シベニクへ。一昨年もお世話になったペンションのドイツ語ペラペラな女主人は今年もお元気だった。世界遺産の大聖堂を有する美しい街だが前日までいっぱい坂道を歩いたしバスにも乗り過ぎたし暑いし街は一昨年観まくったからいっか〜と平らな道をウロチョロしただけ。だってシベニク坂多いんだもの。
 ここで再びさあクーナを下ろしましょうさんと愛しのレストラン『シムン』で合流。前回撮影しておいたメニューで2年間しっかり妄想して来たもののいざテーブルにつくと目移りが…結局名物パスティチャーダと焼き魚を頂いたがどちらも美味〜い!営業時間を大幅に過ぎていたがお店のおにーちゃん達の残業風景も何やらとても楽しそうだったので閉店まで居座った。
 翌日さあクーナを下ろしましょうさんはザグレブへ、私はもう1つ海辺の街ザダルを目指すが朝メシ時間が十分に有る。海に面したレストランでイカ墨リゾットとタコのグラーシュを頼んだ辺りから表の天気が凄い事になって来て窓辺の鉢植えは吹っ飛び看板はぶっ倒れテラス席のテーブルクロスは舞い踊り、店のおっちゃんは暴風雨の中テラス席を片付けに表に出た。軒下で雨宿りしていた観光客が諦めてゾロゾロと入店して来たのでおっちゃんはしめしめと思ったかも知れない。
 料理はこれまた美味かったッ!シベニクに愛しのレストランが増えたので次回は2泊せねば…というわけで今年のシベニクは食べ物の思い出が殆ど。


 バスが1時間遅く来て2時間遅れてザダルに到着。クロアチアのバスの評価が自分の中で少しずつドイツ鉄道に近づいていく。予約したアパートは旧市街の中にあり市場のすぐ近く。オーナーの女性は朗らかで親切で部屋は広くて洗濯機まで有った。1週間位住みたい…。

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 散歩に出てどの街角もおおステキと思って中央広場に着いたら…

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もの凄い大勢の観光客!こりゃ春に行った時に歩道が渋滞していたアムステルダムに匹敵するぞ…。これに比べればシベニクは人がずっとずーっと少ない…。
 ということはあの時のように夕食にも苦労するかも…と嫌な予感が頭をかすめる。


 予感的中。


 旧市街には国籍も様式も様々なレストランがズラ〜ッと並ぶがどこもかしこも満席。結局旧市街を外れた所に有るイタリア料理店に滑り込んだ。なんでクロアチアでイタリアンに…と思ったものの海辺の街だし貝やら海老やらのドチャッと載ったプレートを注文。美味しく頂きました。

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 「地ビール」とメニューに書いてあったのでザダルスコが出て来るかと思ったら残念ながらザグレブでいつも飲んでいるオジュイシュコでした。帰り際にクロアチア語でさようならと言うとお店のおじさまが日本語でアリガトーと言ってくれました。
 暗くなった海辺で幻想的な響を聞かせる「風のオルガン」を聞いてアパートに帰りました。