笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

2週間ベッドの上で過ごす

 出発1週間前には0日だった政府指定滞在先での待機が2日前になって3日から6日に増えた…。

 それよりもっと困ったのは7日目からの滞在先。インターネットで部屋をお願いしていた業者からの連絡が滞りまくって滞在先の住所が分からないまま日本に到着してしまいました。住所が確定していなければ入国が許可されないので会社の営業時間まで1時間待って電話してみたもののだ〜〜〜れも出やしない(怒)。流石に頭に来てお断りのメールを入れて別のホテルを予約した。メールでは、「日程の最終的な合意には至っておりませんのでキャンセル料は発生しないものと理解しております。」と釘を打っておいた。
 政府指定滞在先は羽田空港敷地内のホテル。みんなそうなんだと思っていたら人によってはずっとずーっと遠くのホテルまで移動しないといけなかったそうで、凄く運が良かったッ!と後になって噛みしめました。
 例の滞在先斡旋業者から驚くほど簡単な謝罪メール。「またの機会に是非ご利用下さい。」だと。誰が利用するかッ!!!


 …全く!アパートの一室なら電子ピアノをレンタル出来るかと思ったのに、ホテルならきっとスペースが足りないから2週間全く練習出来ないかも。自炊もダメだ…。
 でも演奏会前々日までひとっつも楽器に触れないのは凄く心配。いつもこういう時にすがりつくカワイのTさんにレンタルピアノについて聞いてみた。
 やっぱり運搬費だけでも相当高いらしい…それに更にレンタル料が…こりゃアパートでもど〜せ無理だったか…。Tさんは折り畳み鍵盤を提案。そのアイディアは今までなかったが、好奇心+無いよりマシという考えで直ぐに注文してみた。

 

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届いたッ!


 タッチも音色も生楽器には遠く及ばないが通常サイズの鍵盤で押せば音が出るなら大助かり!ヘッドフォンを使えば隣室にも迷惑がかからないし、音色の種類は128種!バッハをチェンバロの音色で弾くのは勿論カリンバの音で弾いたり叫び声で弾いたり、お陰で待機期間が少し短く感じられた気がします。


 2週間外出せずベッドの上で生活していたら体重が史上最高になっていてショック!ドイツに帰ったらまた粗食事で痩せないといけません。