6月18日、ファゴットの憂鬱少年(韓国)の卒業演奏会。
彼の二大決め台詞は、「練習しなくちゃ・・・。」と、「リードが無い・・・。」です。
周りの人が慰めようとしても無駄です。
私「ヴィヴァルディ良かったよ!」
憂「でもジェイコブが良くなかった・・・。」
私「あれは難しい曲だし!」
憂「でも試験では完璧に吹かなくちゃいけないんだ・・・。」
私「試験までまだ時間有るし!」
憂「でも他に三曲も有るんだ・・・。」
私「ちゃんと何回も合わせしてあげるから!」
憂「でも木管五重奏を合わせる時間が無いんだ・・・。」
といった具合でみんな慰めるのを止めてしまいます。
オーボエのアメリ(南アフリカ出身。ちょっと似ているから。)は、
ア「ねえ、オーボエの部屋で練習しているのはだあれ?」
私「J(憂鬱少年の本名)だよ。」
ア「オー、メランコリック・ボーイ!」
と瞬く間に彼にあだなを付けました。
この演奏会も直前に風邪を引いたりゲネプロの出来が悪かったりと憂鬱度最高潮。
ですが一体どのように開き直る事が出来たのか、思いっ切り力を発揮して先生達も大満足で終えました。校内で行事が林立した為にお客様の数は少なかったですがなかなかの盛り上がりで、韓国の作曲家の学生の書下ろしによるアンコールも楽しく演奏しました。
良い成績が出たようで彼に良かったねーと言うと、
「でもレパートリー試験の準備が出来てないんだ・・・。」
との答えが返って来ました。