笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

夏休みなのであります

夏学期が終わったのであります。
今までにも何度も、「これ以上忙しい学期はもう二度とないだろうから・・・」と自分に言い聞かせながら弾いてきましたが、流石に以後今年の夏よりも忙しくなりそうだったら私は病気になります!
今学期最後の卒業演奏会となった手に優しい(声楽・ドイツ・女性)のアンコール、シューベルトの「至福」の最後の和音を弾き終えた時にきっと私は舞台の上で謎の微笑みを浮かべていたに違い有りません。

卒業演奏会シリーズについてはまた近々書きたいと思っているものの、先週の仏様(フルート・ロシア・男性)の講習会伴奏(仏様との演奏会を含む)が終わったところで喜び勇んでハンブルクを脱出しました。仏様がどれほど素晴らしいかはまた近々書きたいと思っています。本当です。

先ずは毎年我が校のオーボエ教授陣の恩恵にあずかりゲネプロを聴かせて頂いているワーグナー祝祭音楽祭が開催されるバイロイトへ。「ワルキューレ」を初めて聴いてまた一歩ワーグナーファンに近付きました。バイロイトといえばワーグナーとビール。教授陣と共に二日続けて地ビールに明け暮れました。

我が十年来の歌手プリケツ(ドイツ・男性)と飲みにカールスルーエへ。彼は自宅にハンブルク時代にいつも一緒に飲んだイェーファーをストックしており、やはり良いものは良いのぢゃと納得。

14年前に知人にぶち壊された思い出を修復する為オーストリア国境に近いローゼンハイムへ。禁酒日のつもりだったが泊まったホテルがビアレストラン併設だった・・・。

友人に会いにウィーンへ。今年も飲むだけの目的により相変わらず市内観光をしていない。音楽家のくせに!

5年前にプラハで御一緒したピアニストの、「あ~あ~、スロヴァキア!・・・フッ(軽く顔を背ける)スロヴァキアはあたしは凄く・・・(眉間にしわ)好きでした。」以来行きたかったスロヴァキアへ!一昨年は国境を跨いだだけでしたが、今年は二泊。憧れだったスピシュ城を今日観て来ました。

明後日幾つかの感動再開を目指してベオグラードへ。その前に明日はどうやら今年も国境を歩いて越えることになりそう。ハンガリーという国は隣国と陸路を極力結びたくないのであろうか・・・。