笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

夏学期卒業演奏会シリーズ 其の一

怒涛の夏学期、同じく伴奏員のマイケル・ジャクソン(ロシア・女性)の病気により今学期に限りホルンの生徒の伴奏をすることになったら・・・

今学期に限って卒業演奏会を控えた学生がなんと6人・・・。

ラザール(セルビア・男性)によって卒業演奏会シリーズは幕を開けたのでした。彼とは殆ど面識が無かったのですが、半年前の学内演奏会の後、当時共演していたピアニストに愛想を尽かし半ば縋る様に弾いて~弾いて~と頼んできたのでした。
演奏会ではグリエールの素晴らしい協奏曲を競演しましたが、何と言ってもハイライトは彼自身の作曲による、「卒業八重奏曲」。木管五重奏と弦楽四重奏を合わせてそこからクラリネットを除いた(訳は色々有るようです)編成により、彼と仲の良い友人奏者達が次々と素敵なソロ部分を聞かせました。

その二週間後、今回初顔合わせのハンナとミア(共にドイツ・女性)の卒業演奏会。本当に顔を知らなかった。ハンナはロストック、ミアはミュンヘンのオーケストラでそれぞれ働いており、レッスンの為にハンブルクに来た際に効率良く合わせをしました。ハンナは練習時一度全曲を通した後必ずと言って良い程、「カッコいい~。ピアノと一緒だとカッコいいわ~!」を連発し、何故か私は良い気分になりました。
この日は新曲も多く合わせの回数も多くは無かったので演奏が終わった後楽屋で一人喜びを噛みしめました。演奏後は12種のビール利き酒セットを頂きました。

次週からはフルート卒業演奏会シリーズも始まりますから手放しで打ち上がれない日々が続きます・・・。

(続く)