笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

夏学期卒業演奏会シリーズ 其の三

翌週月曜、メランコリー其の二(ホルン・韓国)。ロストックのオーケストラで首席奏者になることが決まったばかり。本メランコリーほどの情けなさは無いものの演奏が終わるといつも悲しそうな顔をして俯く。でもどうやらそれは演奏の出来に不満なのではなくいつもそうらしい。ソリストコースの卒業演奏会なのでプログラムの要求水準も高かったが、美しい響きと高い音楽性を見せた。演奏後はそこまでしなくてもという程感謝され、もしかして私って凄い?と調子に乗った。

翌日、フランチェスカ(フルート・ドイツ)。愉快であだ名が無い学生の典型。いつもにこやかで楽しく、仲良しのママと妖精(共にフルート・ドイツ、中国)との語り付き三重奏も大評判(語りの声が小さ過ぎたとの声あり)。本人の性格通り楽しい演奏会だったが技術的難易度のあまり高くない曲での細かい傷を指摘されて評価はあまり伸びず。うーん。

週末、エヴァ(フルート・スロヴェニア)。美女だが無表情で演奏は優雅。時折発せられる毒舌から、ドイツ語が更に流暢になれば面白さが増すであろうと期待が高まっている。暑い日だったが妖精顔負けの妖精的衣装で観客を視覚・聴覚両面で魅了した。気になるのは打ち上げで行ったマシなイタリアン・レストランがつぶれた可能性が有る事。

来週、4日連続5人。終わったら泣くかも。