笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

ギゼラさんとの訣れ

28歳で留学したその日から12年間お世話になった前の大家さんが一昨年の10月に亡くなられていたことを知った。
その1年前に彼女が一人暮らしを始めたマンションを訪れて一緒に飲んだ時は今迄通りお元気だったのだが、翌年誕生日におめでとうメールを送ったのに返事がなく、昨年末マンションに彼女が気に入ったラインスベルク陶器の蝋燭立てを持って行こうとしたら入口に彼女の名前が無く、新年メールには、「人違いです。」との返事が来た。
以前の同居人達も最近連絡が取れないと心配していたので、フェイスブックを通じて彼女の息子さんに連絡したところ彼女は残念ながら2017年10月24日に亡くなりましたと返事が来た。
整体師さんで実年齢よりもずっと若々しくいつまでもお元気に違いないと思っていたのに…息子さんによると彼女は77歳の誕生日の前日に集中治療室に入ったそうなので、私のメールに返事がなかったのも当然である。
想い出は多過ぎる。彼女は私の良い時も悪い時も見ていたから特に…。名台詞の数々が綴られた置き手紙はずっと大事にとっておきたい。何と言っても滞在許可証を取る為に区役所まで一緒に来て下さって2度も車をレッカー車移動されたことが忘れ難い。私がドイツで暮らし続けられるのも彼女のお陰だという事はこれからも変わることはない。
ギゼラさん、天国では病気など関係なく朗らかに過ごされていることでしょう!
最上の感謝を込めて。