6月25日、フルートのH(ドイツ)と刺青(中国)の卒業演奏会。コロナウィルスの影響で非公開に…その代わりに演奏会はライヴ配信されることになった。私にとっても初めての経験だが学生達がちゃんと集中出来るかどうか…。 Hは1年間交換留学でコペンハーゲンで勉強していた為半年遅い卒業予定だったが、コロナ対策で学校の行事予定が混乱して更に延期された。
曲目は技術的に難しくしかも体力の必要な曲が多かったので涼しい日になるよう願っていたら見事30℃…。H自身は涼しげなワンピースで登場したが、カステルヌウォーヴォ=テデスコ(良い作曲家だが名前が長過ぎ)のソナチネを共演するギタリストが背広姿なので私も上着を着ることに。暑〜い!無観客で良かったッ!もしこれで満員だったら去年のD(Hの親友)の演奏会の時のように終わる頃には数も数えられなくなっているところだったッ!
Hの御両親も彼女の故郷カールスルーエから駆けつけたがこの日の地点ではホール内には10人以上の入場が禁じられており、教授3人・演奏者3人と撮影班でいっぱいになってしまうので、ホール後方の扉を開け放って中庭のベンチで聴いて頂いた。この時はコロナめ!!!と強く思った。
2曲めの現代曲、マクゴーワン作曲の『クリーヴランド・タイムス』は演奏時間凡そ5・6分の賑やかな曲。その短い間にどどどどと大雨がやって来て、終わる頃にはまた上がっていた。良い出来で終わった後表のベンチを見ると御両親はじめ全てのお客様は屋根の下に避難していた。
残りの3曲は雨のお陰で少々涼しくなって助かったッ!Hは1曲終わる毎に、「なんとか吹けた〜。」といった表情でこちらを見た。入学当初はいつも演奏後は悲しそうだっただけにここにも成長が伺えた。
秋からはヴァイマールで勉強を続けることが決まったそうで、もし訪ねる機会が有ったらテューリンゲン名物のソーセージも一緒にビールを飲みたいです。