笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

ジャイアンリサイタル

 11月24日、ジャイアンリサイタル(ジャイアン先生のクラスの学内演奏会・フルート)。総勢6名にラトヴィアからの交換留学生Eが加わって7名出演のはずだが…。


 ・B(トルコ)・・・オーケストラのオーディションの招待状が来たッ!受けに行きますッ!
 ・N(日本)・・・その日ハンブルクにいません…。
 ・R(ドイツ)・・・ピアニストの奥さんと一緒に吹きま〜す。


 という感じで私が弾くのは4人だけ。Rは我が愛しのライネッケの水の精ソナタを吹くらしいので大人気なくチッ…と思う。
 コロナ対策で演奏会は全て休憩ナシ・90分以内と規定されているので1人当たりの演奏時間は10分30秒以内。K(ドイツ)はバッハ(辛うじて全曲)、J(ドイツ)はシューベルト(大幅カット)、S(トルコ)はプロコフィエフ(第1・第3楽章のみ)とフルートのレパートリーの王道中の王道を演奏予定なので何百回も弾いてるし練習する必要ナシ!でもEはアメリカの現代作曲家リーバーマンの協奏曲を吹くって。ソナタなら直ぐ弾けるのに。
 とっところが前日Jから、「病気になっちゃった。楽しみにしてたのに…。」と連絡。まぁまたの機会に省略ナシでやろうね、と励ます。明日の出演は4人になった。
 さっさらに当日Sから、「同室の子が感染しちゃって…あたしも濃厚接触者だから自宅待機になっちゃった。」というメッセージ。なんと…たった3人の演奏会に。
 KとEは無伴奏曲を1曲増やし、Rは急遽全楽章を演奏。多分準備してなかった奥さんには気の毒です。


 …しかし現在のジャイアンクラスは真面目で態度も良い学生が殆ど。数年前に比べればイライラも減りました。Eがたった半年でラトヴィアに帰るのは残念ですが、それによってクラスの雰囲気が元に戻りませんように…。