笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

コンスタンツの真価

 

 4月2日、晴天の下ボーデン湖の畔の街コンスタンツへ。

 K先生は街の名を聞いただけで顔を綻ばせ、「いいわよ〜!」と仰る。南ドイツ出身のフルートのJは顔を曇らせ、「何もすることが無いわ…1日で十分よ。」と言った。どんな所か、行ってみないと分からない。
 6年前にフライブルクからフェルトキルヒに行った時はスイス・リヒテンシュタインを通ってオーストリアに入ったが今回は違うルートでドイツに戻ることに。スイスに一瞬入ってローマンスホルンで1時間の乗り換え時間があるのでスーツケースをコインロッカーに預けて街を散歩しようと思った。


 …ハッスイスフランの硬貨を持っていない(当たり前)。ATMでほんの少しだけ下ろそうと思ったらコインロッカー代3スイスフラン(くらい)に対し引出し可下限額が確か200フラン…。


 辞めた。


 折角湖の畔で天気も良いのに。いいもん。コンスタンツだって湖畔の街だから。そっちで散歩しまくってやるッ!
 でもどうやら直ぐ近くにSLを展示してあるらしいのでそこだけ行くことにしました。

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逆光ですが…。


 1時間待って電車に乗ったらものの15分程でコンスタンツに到着。携帯電話の電波はまだスイスのままです。駅の近くのホテルに荷物を置いて、天気も良いし早速街を歩きま〜す!

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お城が教会か…実はコンスタンツ駅。

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旧市街の入口、シュネッツ塔。

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メインストリートにはくす玉が張り巡らされていた。

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古い家々に描かれた壁画。

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大聖堂。


 Jの言ったようにコンスタンツ旧市街の散歩はあまり時間がかからなかったのでさあ!徒歩で国境を越えてやりましょう!

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 税関を通りますが申請する物が無ければ勝手に通り抜けます。
 スイス側の街クロイツリンゲンは散歩して特に楽しい訳でもなく暫くフラフラして別の税関を通り抜けてコンスタンツに戻りました。

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 ではボーデン湖へ。

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 特筆すべきは数々の日本料理店の愉快な名前です。


 ・ウマミズシ
 ・ユメズシ
 ・ゴハン
 ・イウミ
 ・ボダイコ


 最後の2つは意味不明。他にも店名は忘れましたがメニューのギョーザがゴイザになっているものも有りました。OとYの場所が入れ違っていたのです。

 夕食は塔の直ぐ裏のカフェ(その名も『塔』)。無愛想で実は親切な、ビールも食事も美味しい店でした。

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 翌日軽い気持ちで植物園の島マイナウへ行ってみようと思ったら入島料が持っていたガイドブックに記載されているよりもずっとずーっと跳ね上がっていてびっくり!とてもフラフラと軽く散歩する気分ではなくなって次回心して挑もうと街へスゴスゴ引き返しました。

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島の入口の水仙

 

 最終的にはJの言う通りコンスタンツだけなら1日で十分かも知れないがK先生の言う通り良かったッ!でもこの街を拠点にしてマイナウをじっくり観たり修道院の島ライヒェナウやフェリーに乗ってメーアスブルクに行くならコンスタンツに3泊はしたいと思ったのでした。


 では高校の同級生と飲みにフライブルクへ。