笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

渋き試宴会

 マズルカ翌日は内輪試演会東京編。今回は初挑戦の文京区のサロンにて。

 とあるレンタルスタヂオ斡旋サイトのような所から予約したらややっこしくて既に無駄に力を使ったような…。そして使用後ちゃんとキレイになっていなかったら罰金払えだそうで思わず神経質になっちゃった。
 入室したら鹿鳴館を思わせるややはづかしい内装。ピアノは隅の隅に有って動かせないし相当音程が狂っている。
 う〜んやはり個人の提供するピアノスペースにはあまり期待すべきではないらしい。予約を巡るやり取りでも、
金管楽器は不可ですが何を演奏されますか?」
と訊くからピアノが2人とオーボエヴィオラで2重奏以上の編成は有りませんとお答えしたら、
「全て木管楽器なので問題有りません。」
と返事が来たし…。
 気を取り直して試宴会メンバーが到着する前にシューマンの子供のためのアルバムから数曲録画しました。そして今回の試宴会のプログラム、渋過ぎ。
 私が弾いたのはもう直ぐ弾く予定なのに全然弾けないバード・ベートーヴェンホルスト。もう1人のピアノのMさんこそバッハだったが渋いことには変わりがない。ヴィオラのTさんはジットという見たことも聞いたこともない作曲家(ちょっとシューマンっぽい)だったしオーボエのK君はヒンデミットの弟子ライツェンシュタインで作品もヒンデミットに似て渋かった…。
 早く終わったのでどうやっても文句をつけられないように丁寧に掃除をして(動かした椅子や譜面台を元に戻しただけ)3つも4つも有るエアコンをぜーんぶ消して時間前に退出した証拠に表の写真まで撮った。
 打ち上げは入口の水槽で泳いでいるイカを出す店に。「野笛さんもう直ぐ函館に行くのにいいんですか?」と言われたが良いのです。順序が逆ならあまり良くはないけど。鮮度は中々でゲソに醤油を垂らすとちゃんと踊ってくれましたよ。