笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

冬の幻想(湖畔の古城にて)

 また今頃になって学期末の総括を…。1月27日、サンタ合宿でお馴染み湖畔の古城にて嘗てのサンタ弟子猫娘と演奏会(題して「冬の幻想」)。わざわざ大事を取って一本早い電車に乗ったらヴィッテンベルゲで故障して止まりやがったッ!いいもんここから各駅停車でノイルッピンでバスに高速乗換(3分)するからと思ったら3分遅れて発車しやがったッ!しかも、「本日乗換駅の前の駅止まりとさせて頂きます。」だとッ!ふざけんなッ‼‼‼時を同じくしてベルリンからやって来てノイルッピンで同じバスに乗る予定だった猫娘から、「私の電車も止まった…。」との連絡がッ!ドイツ鉄道のバカヤロウッ‼‼‼
 …ここで私はさっさと頭を切り替えてバスの出る隣の駅へ直行せず湖を散歩。だって次のバスまで2時間有るし今日天気良いし!駅前の中華食堂でゆ~っくり昼食も取れるし!正に湖畔を躁状態で闊歩していると猫娘から電話。同様にバスを逃した人と乗合タクシーでラインスベルクを目指そうという話だった。

 …我がラテン部分を認識した出来事であった。

 いざ駅に着くと相談していた人とは行き先がかなり離れている事が判明した上、運転手の態度が悪かった為結局私の目論見通り中華食堂でゆ~っくり昼食。
 この演奏会、先日まで主催の音楽アカデミーに勤務していた友人、修道女(フルート・ドイツ)の計らいで実現したものですが、彼女の後任者達がカオスで開演直前まで舞台裏をあれが無いこれが無いと右往左往し、私達の幾つかの要望は全て3回目の申し出によって実現を見ながら演奏会に突入。
 曲目は2人で厳選した大好きな曲ばかり。猫娘にとっては7年ぶりのラインスベルクでの演奏。なかなか楽しく出来ました。
 主催者が何度も間違えてやっと演奏会直前になって送られて来た契約書がまた間違っていたので演奏終了後に係の方が楽屋に持ち込んだ出来立て契約書にサイン。急いで打ち上げ会場のギリシャレストランへ。この街では夜の食事の選択肢が少ないのを2人共良く知っているのです。
 帰りの電車では、「ハンブルクに定時に到着します!」と車掌さんのアナウンスが。わざわざ言うような事かッ!そして数日後あの契約書も間違っていたので私達が新しく領収書を作って返送する事に…スタッフの皆さん頑張って~!