笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

学内演奏会達

 猫娘演奏会から帰って直ぐ翌日の1月29日、オーボエ学内演奏会。我らがオーボエ教授陣は北ドイツ放送交響楽団で演奏するP先生(サーファー・落武者・イエスキリスト・パウパウなどあだ名が多過ぎて1つに決められない)とB先生(レッスンで綺麗よ!素晴らしい!素敵!最高最高最高!と褒め過ぎるので褒め殺し先生とでも言おうか)のお2人。先生同士が仲が良く互いに力を認め合っているのでとても居心地が良い。クラスの雰囲気も大変良いのだが新入生達が少々だらけ気味で先輩学生は呆れている様子。打ち上げにも来たがらないのは私には理解出来ない。

 2月3日、声楽のモーツァルトコンクール(学内の内輪コンクール)。各歌手はモーツァルトの作品を2曲以上準備して自分で希望する曲を1曲歌った後審査員がもう一曲を指定する。ここで心配だったのは元気な女(メゾソプラノ・ドイツ)の歌曲の為に推薦したギターの猫背君(イラン)の出番が有るかどうか。元気な女がピアノ伴奏曲を希望して審査員が歌曲を選ばなければ猫背君は休日に学校に来てステージ衣装に着替えて楽器と譜面台を持って遅延を待たされて1音も弾かずに家に帰る可能性が有る。しかし元気な女が歌曲を1曲目に希望したのでホッ。演奏も素晴らしくて猫背君を推薦した私も鼻高々。

 2月8日、具合先生(声楽)学内演奏会。女王様(ソプラノ・ドイツ)と元気な女の欠場に加えて当日2人病気欠場(内1人は私が出場禁止を言い渡した。だってこのお陰で一生歌えなくなったのは君のせいだとか言われたらイヤだもん。)。よって出演は次期女王様(カウンターテノール・オランダ)、ベビーフェイス(テノール・オランダ)とヤンヤン(本名。バリトン・中国)の3人のみ。入場もアナウンスもゆーっくりゆーっくりやって時間稼ぎしようと言ったのにみんな緊張してスタスタ歩きアタフタ喋って短い演奏会になった。

 翌9日、サンタ先生(フルート)学内演奏会。数年後に引退されるので生徒の数は減少し5人での演奏会。試験直前の入れ墨(中国)とK(ウクライナ)は流石に順調な仕上がり。中国でのオーケストラのオーディションから帰って間もない整形ちゃん(中国)の水の精ソナタはスピード感とオドロオドロしさを感じさせた。

 さて後卒業演奏会2つ。