笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

こうして見ると結構忙しかったんだな…その2。

2月18日、人参(チェロ・ドイツ)卒業演奏会。K先生病気につき1週間前に頼まれた。曲は4曲とも弾いたことがあるとは言え大曲ばかり。人参は万全を期す人(小心者とも言う)なので毎日いっぱい合わせをして、お陰で楽しく弾けた。数週間後一緒に旧友森のくまさん(チェロ・ドイツ。現在は庭師)を訪ねてハレへ。生後9ヶ月のお嬢ちゃんと戯れまくりました。

2月19日、カウネ先生(声楽)クラス学内演奏会。同僚トゥットゥミアライト女(ブルガリア)の出産休暇の代理なので今回だけの共演となる。
…トゥットゥミアライトってタイプするの面倒なんですよね。彼女が学生の頃学内演奏会で暗譜が分からなくなり弾くのを辞めて立ち上がり、「トゥットゥミアライト(残念ですとかすみませんとかいう感じのニュアンス)と言い残して退場したのが由来です。
多く取り入れられた二重唱がどれもこれも仕上がりが悪く、1週間前にカウネ先生が、「無理なら辞めてもいいのよ。」と朗らかに言うと学生達は根性を発揮して当日は良くやりました。

2月20日、ドア兄さん先生企画の声楽と木管楽器の共同演奏会。同時期に開催された他の演奏会の横暴な教授に謂わば邪魔されて2人の歌手が出演を断念せざるを得なくなる中ゆき姉(ソプラノ・日本)は意地で参加。バッハの有名なアリアやフランス印象派の魅力的な歌曲が演奏された。来客は少なかったが出演した歌手や奏者が殆ど最後まで客席に留まった。学生達にとっても手掛けたい分野だろうから次回更に盛り上がるよう願います(その前に横暴教授が追放されないかな…)。

2月25日、小学生(フルート・韓国)卒業演奏会。坊ちゃん刈り、お目々キラキラ、幼児体型。学内演奏会の後或るお客様が、「あの子は入学前の若者学生でしょ?」と私に訊くほど年齢不詳。音楽性と表現力は他の学生とは一線を画していると思うのだが、「力強さが足りない。」という理由で評価が低かったらしい。ウチの学校の先生入れ替えて欲しい、と時々思う。
最後の曲を終えて舞台裏でバンザイしながら、「終わったー!終わったー!」と飛び跳ねた。やっぱり小学生?と思っていたら打ち上げの席で彼の友人に訊いたら28歳だった…。