笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

フルート2人卒業。

 2月13日、髪の芸術家カテリナ(フルート・ウクライナ)卒業演奏会。歯医者さんに行くと言ったら「死んじゃうわ!」とパニックになったお母さんを、「ママ、あたしドイツにいるの。歯医者さん優秀なのよ!」となだめた話を聞いたことがあった。大学院進学を希望しているが他の街に移るとなると生徒達をみんな手放して現地にてまた一から始めないといけない。この時にはお母さんは、「ハンブルクで受かるか全部落ちるかがいいわね。」と言ったという。お会い出来るのを楽しみにしていたが、お笑い系ではなかった…。演奏は凄く良かったッ!
 2日後、母音ちゃん(フルート・韓国。演奏後いつも仰け反りながら「ア~」とか「ウ~」とか言って不満を表現するから)卒業演奏会。子音をあまり聞いたことがなく、ドイツ語が苦手なのかと思っていたら迷惑度数の高い室内楽のメンバーに対する不満を早回しでまくし立てた為、彼女の母音は性格によるものだと判明。直前に風邪をひいてしまい、舞台上で2度咳込んでしまったが彼女の特徴である綺麗な音で頑張ったッ!例のメンバーのせいで急遽変更したミヨーの四重奏ソナタの第3楽章の最後のピアノがメチャクチャ難しいが本番だけ弾けたッ!
 この頃から、「世の中にたえて五輪のなかりせば私の心はのどけからまし」が始まった。