笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

冬学期。のんびりしています。

 クリスマス期間中ヒマなのに時の流れは速く、未だ灼熱葡萄酒を一杯も飲んでいないのにクリスマス市の開催期間が後10日…今年は他の街を覗きに行く時間もなさそう。ヒマなのに。
 10月29日、ウジツェちゃん(フルート・セルビア)卒業演奏会。東欧諸国に多いのんびり頑張り屋さん。毎回準備がギリギリ間に合って本番のびのび吹く人だが先学期腫瘍が見つかって(幸い良性)フルートを吹けない時期があったので今回は特にスリリングだった筈が、演奏会の1ヶ月前に私が、「ピアノは誰が弾くの?」と訊いて初めて一緒に弾いて〜!と頼んで来たというのんびりぶり。師匠のジャイアンのレッスンでもどの曲も1度通しただけでだぁーいじょうぶだぁーいじょうぶといった具合。果たしてこれで良いのだろうか?
 病み上がりにしてはハードなプログラムを息も絶え絶えになりながら吹き終えて優しい優しい先生達が良い成績をあげました…残念だったのは終演が遅過ぎて打ち上げが出来なかったこと(それかい!)。ウジツェちゃんはセルビア蒸留酒ラキヤを1瓶くれました。ありがと〜!
 11月5日、またまたサラ(オーボエ・ドイツ)とカテリナ(フルート・ウクライナ)との老人ホームでの演奏会。ピアノの上のランプが遂に点いたッ!
  サラの演奏した作曲家ルブランは神童でやはり40歳前に亡くなったそうです。熟れるのが早ければ散るのも早い…。今回はいつも以上に好評だったらしいのですが、終演後サラが、「或るお客様が次回も生きてたら絶対来るわって…。」と少々悲しそうに言った…。