笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

カラフルな歯だったクラス

 11月9日、歯だった先生クラス学内演奏会。彼女のクラスは今学期全4人のピアニストが数時間ずつ担当することになって私は週4時間伴奏しているのだが、今回は1人のピアニストが全演奏会を弾き通すのではなく全ピアニストが少しずつ出演。残念女(話せば長くなるので由来は訊かないで)は残念ながら出演しなかったが歌曲伴奏科のガラスさん(中国)とめでたく彼女の学友になったソプラノのH(中国)の彼氏T(ドイツ)を含め総勢5名のピアニストが登場。国籍もみんな違ってドイツ・ロシア・コロンビア・中国・日本。残念女さんも弾けたらブルガリアも加わって更にカラフルだったのに。

 私が弾いた学生も色とりどりでドイツ・中国・イラン。3人共ソプラノで1年目または2年目の若い若い学生さん達。
 ドイツのB(ソプラノ)はお父さんがアフリカの出身で黒人とのハーフ。名前はなんとビンタというので直ぐ覚えた。
 2年目の中国のH2はコロラトゥーラ・ソプラノ。1年目はあまりドイツ語を熱心に学ばなかったらしく、授業が重なってレッスンに行けないって先生に言っといて〜と同じ中国の友達に頼み歯だった先生の怒りを買った。その後頑張っているらしくかなりのスピードで語学力アップ。こうなると歌もメキメキ上達するかも。
 3年目から編入のソプラノのN(イラン)は入試は不出来だったが歯だった先生が潜在能力を評価して入学して来た。
 ウクライナ出身のソプラノのSは精神的に落ち込んでいるようで今回は出演しなかった。早く気が晴れると良いけれど…。
 歯だった先生の醸し出すフレンドリーな雰囲気にお客様もリラックスしたようで1曲終わる毎に方々から、「ワ〜ォ!」「ステキ!」「う〜む!」と声が上がり弾いていても楽しい気分の演奏会でありました。