笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

バレエダンサー先生今年もなんとか到着

 日本から遠回りで帰って翌日バレエダンサー先生と合わせ。腹話術人形劇場講習会での久々〜久々〜の講師演奏会に備えて数々の新曲を焦って準備!

 …する筈だった。バーゼルからの飛行機がキャンセルされバレエダンサー先生は翌朝早朝の電車で6時間かけてハンブルクに来ることになり、日程が大幅変更。合わせは講習会初日のレッスンの合間にすることになった。


 …オーガナイザーの腹話術人形(フルート・ブラジル)が嘆くのだがバレエダンサー先生がすんなりハンブルクに到着することがまず無い。或る時は空港へ行く途中で車が故障。或る時は大風邪を引いて直前まで来られるかどうか分からなかった…などなど。なので毎回毎回腹話術人形は彼が到着するとそれだけで胸を撫で下ろすのであった。
 先生ご自身は至ってお元気!相変わらずの内容の濃いレッスンで、今回は吸収力のある受講生が多く楽しかった。1人だけ音もダメ指もダメリズムもダメ音程もダメ態度もダメ(他は大変素晴らしかった!)な子がいて、バレエダンサー先生が正直に指摘したところその子のお母様が、
「ウチの娘は若者コンクールで入賞してるんですのよ!帰るわよマリア(仮名)!こんなレッスン必要ないわッ!」
…と言ってハンブルクをさっさと去ったらしい。唖然。でも余計なのが1人減ったッ!


 演奏会では初挑戦のリーツのソナタが美しさ75%弾きづらさ95%で喚きながら練習したもののいざ当日は時差ボケのせいか最初のモーツァルトで既にメロメロに。生きて行くのがイヤになった…。でも徐々に以前の講習会の状態に戻って来ています。