笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

ジャイアンな週末

 11月25日、1学期に1回だけのジャイアンリサイタル!!! といってもジャイアン自身のではなくジャイアンクラスの学内演奏会です。出演者は、
・Y(台湾)・新入生。
・K(ドイツ)・雑用を任されキレ気味。
・S(トルコ)・面白美女。
・R(ドイツ)・良く喋る男。
J(ドイツ)は地元でのオーケストラの演奏会、B(トルコ)はなんとザクセンのオーケストラに受かったッ!為欠場。4人だけなので1人当たりいつもより長く吹ける。
 Yはバッハのソナタ
 Kはイベールの協奏曲。
 Sはエネスコの小品とジョリヴェの難曲。
 Rはメシアンの小品とヴィヴァルディの協奏曲。
 演奏会は普通に終わったのだがその後信ぢ難い出来事が!!!ジャイアンが私を打ち上げに誘ったッ!!!
 …別に嬉しくないけど10年近く弾いて来て初めて。誰かに促されたのだろうか。それとも今更やっと仲間として認めたのか?どーでもいいけどビールまでおごってくれたッ!!!何も悪い事が起きなければ良いけど…。
 普段のグループレッスンではジャイアンが1人で喋りまくり1人で笑いまくる(生徒は笑わない)が打ち上げの席では良く喋るRの向かいに座ったので、彼の現代音楽についての講義を聞いていたらジャイアンのお話は全然耳に入らなかった。


 翌日、ジミーオンラインレッスン。
 人は問うだろう。ジミーって誰?と。
 ジミーとはフルートの神様・ジェームス・ゴールウェイです。私がまだ函館にいた中学生の頃にテレビでプーランクソナタを聴いて感動した人です。ジャイアンは、「オレ様は超有名人と仲良しなんだぜ!愛称でジミーって呼んでるんだぜ!」と寝ても覚めても自慢しており、ぢゃあハンブルクに招待したら?と誰かにツッコミを入れられていたのです。
 Sが昨日も吹いたエネスコを受講しました。オンラインとはいえ私も伝説のゴールウェイ氏のレッスンで弾けて密かに感激。ジャイアンもたまには良い事をするぢゃねえか、と心の中で呟きました。
 レッスン内容はといえば30分の間にテンポやフレージングについて細かく。時々吹いてくれた音は、スピーカーを通してでしたが80歳を越えて尚純度が高く流石神様!と思わせました(でも生で聴きたかった)。最後にちゃ〜んとピアニストにも挨拶して下さいました。ジャイアンはこういうところも学ぶべきではなかろうか…。


証拠写真

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