笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

何となく寄ったヴェルス

 ウィーンでモーツァルトハウスを見学して、「子供の頃に何度も観た『フィガロの結婚』(内容が子供向けとは言い難い。間違った教育)がこの部屋で作曲されたのね〜…。」とさほどウルウルもせずヴェルスへ。何故この街かと言うとインスブルックに直接行くのはちょっと長い(約5時間)し、リンツザルツブルクだと月並みだから。多分全然観光地ではないですがフランスのヴィエルゾンやクロアチアのノヴァ・グラディシュカのように私の旅には良くこういう街が1つ2つ入るのです。そしてそれらの街が後で会話の思わぬネタになることがあります。

 ヴェルスで泊まるのはオーストリアの大きなビール会社『ゲッサー』のビアレストラン付属のホテル。特にゲッサーのファンという訳ではありませんが例え街がショボくても夕食で取り返す計算です。
 ところがヴェルスの街並みは中々気に入りました。中世の壁や塔が程良く残り、市庁舎の有る中央通りは広々とした雰囲気でオーストリアで良く見かける淡い色の建物が並んでいます。こぢんまりとしたお城の庭や運河に沿った散歩道で可愛い可愛い犬達と何度もすれ違いながら歩いていると、またいつかここに来てやってもいいかも(何故か上から目線)…と思えて来ました。

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 夕食はと言えばどうやら街でも人気の店らしくおにーさんもおねーさんも忙しく右往左往して中々注文出来ませんでしたが料理はすんなり出て来ました。ウィーンで食べなかったウィンナーシュニッツェルをヴェルスで食べるひねくれ者ですがとてもおいしかったです。

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 明日はインスブルックへ。ハンブルクで勉強したソプラノのQ(中国)が歌劇場で歌っています。