3月28日、意気揚々とウィーンを目指して出発した矢先にジャイアン先生からメッセージ。「オレ様の編曲したトゥーランドット幻想曲の動画を撮りたいんだけど一緒に弾いてくんねェか？」
さてはお気に入りピアニストにドタキャンされたな？と思いつつ、
「是非ご一緒させていただきとう存じます。」
と引き受けた。すると、
「4月8日に学校のホールを予約してあンだけどその日でいいか？」
という。ちょっと待てよ。随分急ぢゃあねェか？それに今旅行中で5日まで練習出来ないんだけど！？
と申し上げたら、
「他の日はホールが全部塞がってて、何とかその日に出来ねェか？」
という話。流石ジャイアン。
まぁいいや。どうせジャイアンに絢爛豪華なピアノ・パートなんて書けるわけないし！と楽譜をファイルで送ってもらった。ドタキャンしたと思しきピアニストが伴奏パートをチェックしたと聞いていたけどめくるめく小ミスの嵐。このまま弾いて視聴者にこのピアニスト間違いだらけと思われるのも無意味に癪だし色々勝手に直してやりました。
旅から帰って2・3日練習していざ録画。前回はジャイアン夫人が撮影して下さった(お陰で心なしか演奏が上品だった)が現在大風邪で自宅療養中だとか。今回は2人の生徒さんが手伝ってくれました。
カメラは2台設置してあって1台は全体を映しもう1台は間奏用に私だけを映せる位置に置いてある。ジャイアンドアップ用カメラの方が良いんぢゃないの？とS(トルコ)に訊いてみたら…！！！
「いいえ〜意味ないわよ〜！」
…参りました。
前作『ボエーム幻想曲』では物語を追った切ない旋律も多かった(第3者が編曲したピアノ版を下敷きにしていた)が今回は有名なドラマティックなアリアがメイン。ジャイアン節が冴えています。
撮影翌日には動画編集を終えたジャイアンが、
「これでどうだ？」
とリンクを送って来た。良く見たらもう公開してるし。
https://youtu.be/V_sL0NIWfFg
短期間で仕上げたのでやれやれと思っていたら数日後に、
「ピアノ・パートの直した所教えてくんねェか？」
と打診が。はいはい教えてあげる…とこんな感じで今回は楽譜の校訂にも一役買ったのでありました。
