笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

久々に夏のファーレンドルフ!

 5月12日、郊外ファーレンドルフにてオーボエクラス出張演奏会。恒例だがコロナ禍で中断された後一昨年はクリスマスコンサートにしたら教会の中が寒くて寒くてみんな震えながら吹いたのでまた初夏に出来ることになって良かったッ!

 いつ来てもい〜な〜(毎回写真を載せていたので今回はナシ)。今回初参加のC(ドイツ)とJ(中国)は到着早々うっとりと写真を撮っていました。
 毎回チャリティーコンサートとして開催されて収益は今までに子供の病院や癌センターなどに寄付されましたがいつも日程を決めてから誉め殺し先生が、
「 今年はどこに寄付しようかしら。誰か良い案はない?」
と訊くという(順序が違うような)…今年のテーマは音楽に国境はない!に決まってエクアドル出身の学生がスピーチをしてくれた。それにしてもエクアドルからの留学生が来ているとは知らなかった…どころかエクアドル人に会ったのも初めてかも。ブラジルやコロンビアからの学生は以前からちらほら(アルゼンチンの大王様なんてのもいた気がするけど)ここ数年はボリビア・ペルーなどからも留学生が増えて更に南米色が広がりつつある。パラグアイで教鞭をとるホルンのパパイヤ鈴木(ポルトガル)は元気にしているかな?
 学生6人が演奏したが内2人がイングリッシュ・ホルン。今日の演奏が中間試験に適応されるためか皆真剣だが今学期病気がちで試験を延期したMとエアフルトのオーケストラで研修中のC(共にドイツ)を含めて全員素晴らしい出来。教授お2人も大満足の様子。残念だったのはイエスキリスト先生が交通事故で足を怪我した為に演奏出来なかったこと。
 そして毎回図々しく弾かせてもらっているソロ。今回は先日録画したし今回現代作品を吹く人少ないしと思ってカナダの女性作曲家ルイの『翡翠の壇から見た情景』を弾くことにした。現代音楽なんて訳分からないヮと言われがちだけどこの曲は大丈夫!と根拠のない自信を以って決めたが問題が1つ。第2楽章『昔日の庭園での想い出』には弦のグリッサンドが有る。しかも1番盛り上がる所で。グランドピアノなら簡単だが教会に有るのはアップライト。果たして上手く出来るかどうか…。
 リハーサルの時に見てみたら絶対上手く出来るはずなさそうだったがどうしてもやってみたくなった(バカ)。楽譜にはその箇所に『攻撃的に』の指示が有るが慎重にフレンドリーにグリッサンドを決行。他にも弦を叩かんと立ち上がったが間に合わず何の音も出さずにただ座り直した所が数箇所(バカ)。
 第3楽章『南国の空』では鍵盤だけを弾きまくるので思いっきり派手に弾き始めて聴きに来てくれた卒業生のチーカマさん(オーボエ・日本)の6ヶ月のお嬢ちゃんの眠りを覚ましてしまいました…。
 そして終演後にはやっぱり、
「貴方はランランのように素晴らしい。」
と言われました…。