笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

久々のNDR!

 6月18日、平日なのに昼前に起きたらWhatsAppのハンブルク音楽大学オーボエクラスのグループに落武者先生の、「今夜のエルプフィル(彼の所属する北ドイツ放送交響楽団)の演奏会のチケットが1枚有るんだけど誰か行きたい人いる?」
というメッセージが。まだ誰も返事をしていない。プログラムを調べたらリムスキー=コルサコフスペイン奇想曲コープランドのアパラチアの春とラヴェルボレロ!好きな曲ばっかり!慌てて、
「誰も行かないんだったら私がッ!」
とめでたくチケットをもらった。入場に際してコロナウィルス迅速テストの結果証明が必要なので急いで近所のテストセンターへ。無事に陰性証明を手に入れて実に久しぶりの演奏会にかなりわくわくしながら会場のエルプフィルハーモニーホールに向かった。
 常任指揮者のアラン・ギルバートはコロナウィルスに感染しかなりの重症だったそうで今日が復帰後初の演奏会。対策として同じプログラムを午後と夕方の2回公演するが数時間前に行われた午後の部では椅子に座っての指揮になったそうだ。開演直前には、「お帰りなさいギルバートさん!」とアナウンスがあり、聴衆の私達も何故か力が入る。
 リムスキー=コルサコフでは同楽団で研修中の我が校の学生F(落武者先生門下)のイングリッシュホルンのソロが有った。研修生の身でソロを任されるなんて緊張しそ〜!と思ったが落ち着いた素晴らしい演奏を聴かせた。
 ラヴェルはご存知の通り各楽器のソロが延々と受け継がれる。後数ヶ月で同楽団を引退されるフルートのRさんの冒頭のソロを辞めないで〜と思いながら聴き、誉め殺し先生の渋〜いイングリッシュホルンのソロを聴き、ハハハハハ先生イマイチ〜と思っていたらあっと言う間に終わった。
 終演後はオーボエの皆さんと一緒にエルベ川の辺りでビールを飲みまくってから帰りました。ハハハハハ先生が我々の前をそそくさと通り過ぎて行きました。