笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

恐ろしき週末

 2月下旬、謎の体調不良始まる。お医者さんには学校に行っちゃダメよと言われたが毎日演奏会があり、アスベル(風の谷のナウシカの登場人物)マスクをしながら演奏した為、みんな優しくしてくれた。
 メランコリー(ファゴット・韓国)非公開卒業試験。これで彼もとうとう卒業。ヒンデミットソナタを初めて弾いた。こんなに美しい曲を今まで知らなかったなんて!中国のオーケストラを辞めて楽器修理を勉強する為にドイツに戻って来たいそうで、実現したらまた一緒にビールを飲みたいです。
 フルートのD(ドイツ)が奨学金コンクールの北ドイツ大会に出場。参加者たったの3人。最近上達して来たなと思ったが他の参加者より断然良く第1位を受賞。めでたし!
 ママ改め姐御(フルート・ドイツ)がお猿さん(作曲・ドイツ)の講義の修了演奏会でライネッケの名作フルートソナタ「水の精」を演奏。「あたいの名前はウンディーネ。ふられたこともあるけれど、それが一体何なのさ。なんてったっていい女。ふったアイツがバカなのさ!」って感じだった…。
 ギターの学内演奏会でT(中国)と共演。何度も合わせをして前日まで会場を借りて先生と一緒に配置とか蓋の開閉とか試行錯誤を重ねて当日を迎えたのに、ゲネプロを聴いたTの彼女(ピアノ)がギターが聴こえないからピアノの蓋を閉めてと言ったのをTが間に受けたのでキレた!蓋を閉じて最初から最後までPPで弾いた。主張ナシ。感情ナシ。音楽ナシ。なら最初からピアノと弾くな!
 この後もチーカマちゃん(オーボエ・日本)の卒業演奏会やR先生(フルート・スイス)の講習会が有るのに治らなかったらどうしようと思っていたら自然に治った。良くなったら病院に来る必要有りませんよと言われたので原因は未だに知りません。