笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

2020

 謹賀新年でございます(春の海)。


 今年は初めて第3国で年を越しました。ベルギー在住の先輩に凡そ20年ぶりに会ったのです。
 もう1つの目標はベルギーからフランスにかけて点在する鐘楼の数々を見て回る事。


・第1日 ケルン
 ベルギーへの中継地点として泊まっただけ。でもケルシュビールは飲みまくる。

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・第2日 アントワープ
 週末だったからか観光客(自分もだけど)で大混雑!愛しの馬小屋レストランも魅惑のボスニアレストランも満員で、食いっぱぐれちゃ大変とラーメン屋に入る。ベルギー各都市では1月初旬までクリスマス市が開催されていた。

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・第3日 ホーボーケン→ゲント
 アントワープ郊外の町へネロとパトラッシュ の銅像を観に。床屋さんの前で煙草を吸っていたおにーさんに、「ここはいいですよ!」と勧められて髪を切ってもらいました。

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 夕方ゲントに到着。2001年に日本が選手団の派遣を中止した為に来るのを辞めた町に遂に!

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・第4日 ゲント
 快晴。市内を歩き回る。ここもかなりの観光客。鐘楼に登ってゲントの街を見渡し、夜に先輩ご夫婦に良いビールの店に連れて行ってもらった。

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・第5日 ブルージュ
 ゲントからほんの20分で古都ブルージュへ。有名観光地だけに人でいっぱい!鐘楼見学希望者が長い長〜い列を成していたので諦めた。街は噂通りの美しさだったがビール博物館を見つけて吸い込まれるように入場。勿論試飲付き!
 夜は先輩宅にお邪魔してご家族と一緒に新年を迎えた。

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・第6日 リール
 去年に続き元日に国境越え。夕方に到着し暮れかかる街をフラフラした。ここでもまだクリスマス市が出ていた。

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・第7日 リール
 朝からリール美術館に行ったが広くて楽しくて3時間半もかかっちゃった…お目当てのゴヤの「娘達」は修復中!ムカーッ!

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(ドラクロワ「激怒のメディア」)

 リールは映画「ニュー・シネマ・パラダイス」のアルフレード役で知られる俳優フィリップ・ノワレ(2006年死去)の出身地。町外れに彼の名を冠した劇場を見つけ暫く立ち止まって名演技に想いを馳せた。

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・第8日 ベルグダンケルク
 数年前に機内で観た映画「シュティの地へようこそ」の風景が気になっていた街。ド田舎だが訪問実現して大満足!

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 2日・3日と電車が凄く間引きされていて予定外に港町ダンケルクを経由してリールへ戻る。駆け足で鐘楼だけは観て来た。ユーロスターで今夜の宿泊地アーヘンへ。

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・第9日 アーヘン
 イェナへ出発する前に急いで大聖堂だけ見学して来た。ドイツ鉄道が遅れまくりムカーッ!到着したイェナは天気が悪かったので近くで飲み食いしただけ。

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・第10日 イェナ
 友人の墓参りをした後ダメ元で彼の実家を訪ねたらお母様に会えたッ!

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 そして今からハンブルクへ。ああ、旅が終わる…。

具合ジャイアン具合ドアマン

 冬休み突入!ヒマな秋だった…。


 11月9日、具合先生(声楽・ドイツ)クラスと高校生合同演奏会。テーマは『愛』。丁度胸にでかでかと『愛』とプリントされたTシャツを着て弾いたらわざわざ司会の高校生に紹介された…。実力者が大量に卒業した為出演者は卒業したてのスキンヘッド(ロシア)以外は新入生2人を含む若者達。「あんまり良くなかったわね〜。」なんて声も聞こえて来ましたが生暖かく見守ろうと思います。


 11月14日、ジャイアン(フルート・ドイツ)クラス学内演奏会。6人中2回合わせをした学生は何とたったの1人!!!後は1回だけ!!!当然超有名曲でフライングしたり落ちて復帰出来なかったりと散々。時間のムダだ…。


 11月20日、具合先生クラス出張学内演奏会。卒業直後のスキンヘッド、元気な女(ドイツ)、卒業目前のベビーフェイス、姫(共にオランダ)も出演して豪勢な演奏会に。主催者のおっちゃんが、「いつもこのように良い演奏会になる訳ぢゃあございません。」と終わりのご挨拶。そんな事言っていいのか(笑)?


 12月16日、ドアマン先生(フルート・スウェーデン)クラス学内演奏会。限られた時間内にピアノ付きレッスンも1人3回ずつ先生が組みお陰で学生の不安な箇所も分かるから例え数え間違えても直ぐに対応出来る(数え間違えないのが1番だけど…)!レッスン時間の正確性を期すあまりコメントする時間が足りなくなって、「なんにも言ってくれなかった…。」と不満そうな人も。
 当日何故か午後8時開演。「終わった後ビール飲めなきゃ大変だからねっ!」とドアマン先生プログラムを短めに設定。ホントにオーガナイズ力に長けた方だ…。無事終わってホールを出るとドアマンクラスより2時間早く別会場で始めていたH先生(仮名。ヴァイオリン・ドイツ)も丁度出て来たところだった。こっちぢゃなくて良かったッ(ハッ失言!)!結局ドアマン先生歩くのが面倒になったのかここでいっか〜と最寄のファミレス風ステーキハウス(日本で言えばつばめグリルといったところか)で地味に打ち上げ。


 良いクリスマスと新年を!

冬学期。のんびりしています。

 クリスマス期間中ヒマなのに時の流れは速く、未だ灼熱葡萄酒を一杯も飲んでいないのにクリスマス市の開催期間が後10日…今年は他の街を覗きに行く時間もなさそう。ヒマなのに。
 10月29日、ウジツェちゃん(フルート・セルビア)卒業演奏会。東欧諸国に多いのんびり頑張り屋さん。毎回準備がギリギリ間に合って本番のびのび吹く人だが先学期腫瘍が見つかって(幸い良性)フルートを吹けない時期があったので今回は特にスリリングだった筈が、演奏会の1ヶ月前に私が、「ピアノは誰が弾くの?」と訊いて初めて一緒に弾いて〜!と頼んで来たというのんびりぶり。師匠のジャイアンのレッスンでもどの曲も1度通しただけでだぁーいじょうぶだぁーいじょうぶといった具合。果たしてこれで良いのだろうか?
 病み上がりにしてはハードなプログラムを息も絶え絶えになりながら吹き終えて優しい優しい先生達が良い成績をあげました…残念だったのは終演が遅過ぎて打ち上げが出来なかったこと(それかい!)。ウジツェちゃんはセルビア蒸留酒ラキヤを1瓶くれました。ありがと〜!
 11月5日、またまたサラ(オーボエ・ドイツ)とカテリナ(フルート・ウクライナ)との老人ホームでの演奏会。ピアノの上のランプが遂に点いたッ!
  サラの演奏した作曲家ルブランは神童でやはり40歳前に亡くなったそうです。熟れるのが早ければ散るのも早い…。今回はいつも以上に好評だったらしいのですが、終演後サラが、「或るお客様が次回も生きてたら絶対来るわって…。」と少々悲しそうに言った…。

デンマークへ。

 先々月デンマークに行って来た。ハンブルクから特急で2時間程度で国境に到達する、ハンブルクから最寄りの外国である。今回の目的地は第2の都市オーフス(13年ぶり2度目)と近郊のヴィボー及びラナス(共に初)、そして帰りにリーベ(10年ぶり3度目)に寄って10年前に見られなかった夜警のおじさんの後ろを17年ぶりにくっついて回ること。
 実はこの旅、リベンジである。春に週末が空いた時に急遽思い立ってホテルを予約したら先ず日程を間違え直前の為キャンセル出来ず…。諦めて他のホテルを予約したらキャンセルしたホテルから1日ずらせますよーと有難い申し出を頂いたが時既に遅し…。列車を待ったらいつまで経っても来ず案内も無し…。係員に訊いたら本日は臨時で◯時◯分に来ますって…。案内と違う停車位置に停車していて気付かない内に発車して目の前を通過して行った…。残された唯一の可能性は鈍行を4本乗り継いで到着は夜の10時過ぎ…。


 辞めた(ぜーんぶ自分のせい)。


 きっと今日は行くなという神のお告げだったのだと思い込むことにして規模を縮小して翌日ミンデンへの1泊旅行に変更。いいもん。水路の立体交差面白かったから。


 虚しき回想、終わり。


 木曜夜に懐かしのオーフスに到着。ホテルはアパートタイプで洗濯機まで有り無意味に洗濯した。街をフラフラしながら明日の遠足の切符を買ってレストランを探そうと思ったらなんちゃって寿司屋の多いこと!さあクーナを下ろしましょうさんに見せねばとゲテモノ寿司の写真を撮りまくる。その数8軒!

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その一部をご覧に入れます。


 後2週間だけオーフスの北のオールボーで働くホルンのドラマ(カナダ)が1本後の電車でハンブルクからオールボーに向かっていることが判明。しかも列車が大幅に遅れて(今回は珍しく私のは遅れなかった)オーフスで長々と接続列車を待ち合わせる可能性が有るそうなので晩飯を保留して連絡を待つ。しかし不発に終わりドラマとの異国での感動の再会とレストランの開店時間を逃す。いいもん。セブンイレブンだってデンマーク名物だから。

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 翌日遠足。先ずはヴィボーへ。ここの大聖堂はデンマーク3大聖堂に数えられています。

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最後の晩餐。
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アダムとイヴ。


 ここにも2軒有ったッ!

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 ヴィボーは15年前にオスロのアーケシュフース城で会ったドイツ語の上手な優しいおにーちゃんの出身地です。f:id:KomikerpianistNI:20191203192924j:image
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 どうしているかな…。


 続いてラナス。古めかしい街並みが居心地良かったです。

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 市庁舎。

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ここのピザ食べたい!


 夜はホテルのレストランで昨日逃したデンマーク名物を頂く。

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 牧畜が盛んで牛製品が特産だそうです。


 土曜日、何やら行われていたらしい。

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 13年前時間と予算の都合で諦めた野外博物館デン・ガムレ・ビュへ。

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 今日の午後なら飲めるとドラマに誘われたもののオールボーまで行ったらユトランド半島最北端のスケーエンまで絶対足を伸ばしたいし、そうなると次の日のウジツェちゃん(フルート・セルビア。出身地がそのまま安直にあだ名になった)のリハーサルに間に合わないので涙をゴクゴク飲んで南下した。その際「スシドック」を買ったッ!マズかったらさあクーナを下ろしましょうさんに知らせなきゃと思い喜び勇んでかぶりついたら…

 

ガーン中々ウマかった。

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 リーベの大聖堂もデンマーク3大聖堂の1つ。
 K「ねぇ、どのくらいたくさん階段有ったの〜?」
 S「いっぱい!」
の舞台となった教会で、10年前の訪問ではその段数を確かめるべく数えながら昇って、遂に数え切ったところで風景に感動しておひょ〜と小さく叫んだら折角数えた階段の数をきれいさっぱり忘れてしまい降りも数えたという私にとって無駄に笑いのネタを提供してくれる名所でもある。
 もう一つの目的は夜警のおじさんの後ろをくっついて町を回ること。10年前の訪問は冬だったので夜警のおじさんはシーズンオフでお休み。今回は時期的にかなり微妙だったので夜警が有りますようにと祈りながら午後8時に出発地点になるはずのホテル前に恐る恐る行くと観光客と思しき人達がわらわらと集まって来たのでどうやら有りそうだとワクワクして来た。
 定時にバイキング衣装を着けた3人の夜警のおじさんが登場(やった〜!)。民謡を口ずさみながら町を練り歩き、時折立ち止まってそれぞれデンマーク語・英語・ドイツ語で街の歴史を説明してくれる。ドイツ語担当の方の後ろには私を含め4人だけがくっついて歩いたがハンブルク在住のカップルもその中にいて、彼氏の方が夜警のおじさんが何やら愉快なことを言う度に相当な音量でフンッと鼻で笑うのでそのうちこちらが可笑しくなって笑いを堪えるのに苦労した。
 我等がドイツ語隊が1番少人数だったので真っ先に1周してホテル前に帰って来た。おじさんに質問を浴びせかけているうちに英語隊とデンマーク語隊も帰って来て参加者全員集合したところで(多分)市の職員から夜警の3人に花束贈呈。なんと!今日が今季最終日だったッ!間に合って良かったッ!

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 問題はこの後開いているレストランが極めて少ないこと。慌てて近くのイタリア料理店に駆け込んだら店内飲食はもうダメでーすお持ち帰りはイイでーすと言われる。間違えて巨大ピザを頼んでしまいユースホステルに持ち帰ってヒイヒイ言いながら食べた…。

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ハッこんな所に丸髭先生!


 ウジツェちゃん合わせの為翌朝早めに出発。日曜で礼拝があったので見学は控えたが大聖堂は相変わらずの美しさだった。

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 これでデンマーク3大聖堂の内観ていないのはロスキレだけ。近いうちに行ってやる。

 

つっついにメダル…

 今年の世界陸上は殆ど日本で時差の中観戦したが開催最終日にドイツに帰ることに。しかも長年応援しているポーランドレヴァンドフスキ選手が走る男子1500m決勝の頃はミュンヘンの空港にいる。空港で放送してくれないかな〜と思っていたがやはりそんな有難いことは起こらず携帯で結果を気にしながら搭乗時刻になった。
 日本で世界陸上をTV観戦するにはこの上なく鬱陶しい◯田◯二と中◯美◯の司会を耐え忍ばねばなりません。競技場ではなく2人が画面を占拠している間は音声を消したりしながら凌ぎました。何故こんな余計な苦労を…。
 レヴァンドフスキ選手は以前は800mを中心に走っていましたが、同じポーランドには世界選手権で2度銀メダルを獲得しているクシュチョト選手(日本語だとこうなりますが実際にはそれはそれは複雑な発音)もおり、「1500mの方がメダルに近いのではないか」とのコーチの提案で最近では1500mでも実績を残し、今大会は800mを走らず1500m一本に絞って念願のメダルに挑戦です。
 オリンピックと世界選手権では800mと1500m合わせて既に5回決勝レースを走り4位が2回。今季のワールドカップシリーズも好調で準決勝の成績も良かったのでメダル獲得成るか?と大いに期待していたのですが◯田達に言わせると男子1500mはケニアノルウェーなのだそうです。他の選手の名前などひとっつも出てきません(消音中に出て来たとは考え難い)。でも蓋を開けてみたらノルウェーのインゲブリットセン三兄弟の内決勝に残ったのは末っ子のヤコブだけ。選手には全く責任は有りませんが◯田達の目論見が外れるとざまァと思います(バカ)。
 ミュンヘンで飛行機に乗り込み座席に着いてドアが閉まる直前にもう1度だけと思って試合結果を確認するとレヴァンドフスキ選手の名前が上から3番目に有りました。メダルを獲ったのです。


 だー(涙)。


 早くウチに帰って決勝レース観たい〜!表彰式見たい〜!


 レースはケニアのチェルイヨット選手がぶっちぎりの優勝。2位以下は大混戦でロンドン五輪の覇者アルジェリアのマクルーフィ選手が2位、僅かに遅れてレヴァンドフスキ選手がゴールした。メダルを逃しての4位は◯田達に優勝候補と目されていたノルウェーのインゲブリットセン選手だった。
 ゴール直前に「表彰台だ!」と叫んだポーランドのアナウンサーの上ずった声、表彰台での嬉しそうな表情、直後のインタビューの終始笑顔でかなりの早口で述べた応援してくれた全ての人への感謝の言葉(ポーランド語なので全然分からないけど)に、初めての世界の舞台となった2008年の北京五輪からの時の重みが感じられた。
 4年前のエイプリルフールの走るのなんて辞めてやる〜ッ!の打ち消しに、「世界でメダルを獲るまで辞められないよ!」とファンに宣言したレヴァンドフスキ選手ですが、まだまだ走って欲しいです。

丸髭先生ようこそハンブルクへ!

 腹話術人形(フルート・ブラジル)の企画する彼の勤務先の音楽院(腹話術学院)での講習会にイギリスから丸髭先生が初めておいでになった。
 ハンブルクの我々の期待を高めたのはその素晴らしいお髭。

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 講師演奏会での曲目は、
・萎める花による変奏曲(シューベルト)
・海辺にて(シューベルトベーム)
スコットランド幻想曲(ベーム)
カサンドラの夢(ファーニュホウ)
・哀歌(日本民謡/丸髭)
・ズームチューブ(クラーク)
・ヴォカリーズ(メシアン)
・青春の日は遠く過ぎ去り(チャイコフスキー/ブラウンシュタイン)
・リノスの歌(ジョリヴェ)
ファーニュホウとクラークは無伴奏シューベルトとジョリヴェは何百回も弾いたしベームは春に弾いたド派手なやつでしょーチャイコフスキーは数年前に仏様と一緒に弾いたしメシアンと丸髭先生ご自身編曲の日本民謡の楽譜だけ送ってもらえば楽勝!


 しかし・・・


 腹話術人形がわぞわざ縮小までして送ってくれた楽譜はメシアンの超有名曲「黒つぐみ」だった・・・その曲私30年前から知ってます・・・。
 ベームは作品番号を良く見たら春に弾いたのとは違う超マイナー作品だったし、チャイコフスキーは権利の問題で既に絶版になった別の編曲者による物と判明・・・。
 なんでフルートの曲ならブーレーズソナチネ以外は殆ど弾ける私の知らない曲ばっかり選ぶのー(号泣)?腹話術人形が急いで全ての楽譜を準備してくれて到着した実家で印刷して踊るピンクベアさんとの演奏会が終わったら慌てて練習を始めて東京に移動する時にそれらの楽譜をぜーんぶ実家に忘れた(底抜けのバカ)・・・。
 結局ハンブルクに戻ってから印刷し直し大慌てで練習する。丸髭先生到着まであと3日しかない(涙)・・・。


 講習会前日のリハーサルにて初対面。がーん髭がくるりんぢゃない!!!重力に従ってフツーに箒のようになっている(再び号泣)。
 翌日腹話術学院にて開講。受付の腹話術人形の奥様(ペルー)に昨日のリハーサルはどうだった?と訊かれリハーサル内容をさておき髭にがっかりしたと答えたら彼女も、「あたしもよ、あたしも・・・。」といきなりテンションが下がった。


 腹話術人形のキャラクターの成せる業か腹話術学院に招待される講師の皆さんは1組2人を除いて面白くて性格の良い人。踊って歌って楽しく分かり易いレッスンでパワーが夜まで衰えない。或る参加者は15分間の基礎練習の後音が別人のように良くなった。
 演奏会には丸髭とまではいかないまでも半円髭位に整えて登場し私や腹話術人形夫人を少しだけ喜ばせた。中高音域のmpからmf辺り(要するに最も使われる音域の最も使われる音量)がもの凄くキレイで楽しく共演しました。最終日の昼食にサンタ先生とその友人が乱入して今は亡き名指揮者ヴァントの話をベラベラ〜ベラベラ〜と続けたら僅かの隙を見つけて、「君はヴァントさんを知ってる?」と私に水を向ける気配りもお有りでした。
 是非腹話術学院のレギュラーになって毎年ハンブルクに来て頂きたいです。

知られざる東京編

 10月3日、新宿にて内輪試演会東京編。参加者はAさん(声楽)、タケシ!さん(ホルン)、もっちーさん(フルート)、だっちょさん(オーボエ)、踊るピンクベアさん(ヴィオラ)。今回楽しみなのは聴きに来てくれる予定のピアノのNさんと踊るピンクベアさんが12年ぶりくらいの再会になるのでNさんを驚かせる為に当日まで参加者を内緒にしておいた。
 案の定会場にてNさん超驚き。作戦大成功(ふっふっふっ)。
 声楽のAさんは私の大学の同級生でカールスルーエで勉強され、他の参加者はNさんを含め全員ハンブルク組だったが直ぐに意気投合。長々と楽しく打ち上がりました。
 次回試演会ではNさんとシャミナードのやたらとテンションが高い曲を連弾する約束をしました。最低音の強打の連続が楽しみです。