笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

函館にて。

 主催者に拝み倒され久々に函館で演奏会。ゲストは踊るピンクベアさん(ヴィオラ・日本)。到着した夜に早速居酒屋にて念願の烏賊刺しを食べた彼女は一口食べて、「美味し〜…。」と悩ましい顔で感激。以後帆立を食べても馬鈴薯を食べても、「美味し〜…。」と悩ましい顔をこちらに向けたのでした。
 会場は急な坂をヒイヒイ言いながら登らないと行けない(しかも駐車場ナシ)所。集客が少なくても当然。
 ピアノ独奏曲はジャダン、ドビュッシー、レーガーといずれも私にとって新曲だったのがマズかったか3曲ともイマイチの出来…踊るピンクベアさんの独奏によるヒンデミット無伴奏ソナタは大喝采。二重奏曲は超マイナーなユーの変奏曲と王道のブラームス。この日最後に演奏したブラームスは気持ち良く弾けました。
 アンコールはイギリスの作曲家ボーエンによるG線上のアリアならぬC線上のメロディー。この曲が気に入った踊るピンクベアさんは今後も演奏したいそうです。
 『海のがき大将大門店』の閉店に伴い頭を悩ませた打ち上げ会場はその向かい側に建つ『海のがき大将本店』に決定。ここでも踊るピンクベアさんは烏賊を食べても寿司を食べてもホッケを食べても、「美味し〜…。」と悩ましい顔をこちらに向けたのでした。