笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

ダルムシュタットにて、その2。

 ダルムシュタットでは演奏会翌日から4日間、リシャール ・アムラン氏による講習会が行われた。聴講タダ(!)だったので入り浸って修了演奏会まで聴いて来た。

 アジアの受講生が多く英語の理解力がイマイチな人もいてちょっと安心しちゃったりして…いえいえそんなことではいけませんね。私も英語頑張らないと…。受講曲目はやはりショパンが多かったが、他にもモーツァルトベートーヴェンシューマン・リスト・ドビュッシーバルトークと様々。デュオも2組いてフランクとプーランクの2重奏作品のレッスンが聴けそう。
 生徒達の適応能力にかなりの差が有ったので講師自らいっぱい弾いてみせてくれたので、彼の音楽をいっぱい聴けて音楽に対する彼の見解もいっぱい聞けて楽しかったッ(自分がひいてばっかりと言う人もいるでしょうが…)!
 時に単純なことが印象的だった。


「どうして左右ずらすの?一緒に弾いた方が綺麗だよ。」
「僕はここはオクターヴで弾く。その方が楽しいから。」


 毎日6時間、中には反応の極めて悪い生徒もいる中良くぞここまで集中力が続くものだと感心していたら或る日レッスンを終えた彼に、
「毎日良く何時間も聴いていられるねぇ…。」
と感心された…。


 修了演奏会ではレッスン時にこの子理解してるんだろうか…と思った生徒も全員リシャール ・アムラン氏の助言を実行しようと努力していることが明らかに表れていて、2・3日前よりもはるかに長い演奏を披露した。もしや彼は名教師では!?


 そして別れ際には、「春にバーゼルクープランの墓を弾くから良かったら来てね!」と言ってくれた。


 学校休んで行きます(断言)。