もう1つがカーリングです。決勝戦は奇しくも4年前の3位決定戦と同じ顔合わせになりました。
イギリスチームのスキップは前回と同じミュアヘッド選手。4年前、彼女が最後の1投をミスしたことによって日本チームに銅メダルが転がり込んだのです。
決勝を前にミュアヘッド選手は言いました。
「またあの1投が来ることを期待しています。」
優勝するよりも4年前の失敗を取り返すことが彼女の頭を大きく占めているのだと感じました。
結果はイギリスチームの完勝で、ミュアヘッド選手はあの時の1投を待つことなく金メダルを手にしました。
表彰台上での彼女の泣き笑いを見て24年前の長野でのジャンプ団体の原田雅彦選手を思い出しました。きっと彼女も死ねとか国辱とか言われたんだろうな、と。勿論それに負けるような人ではなかったからこそ今回金メダルを勝ち取ることが出来たのでしょうが。
