笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

講習会楽しかったッ!

 同じ頃に勉強したディカプリオもどき(チェロ・ロシア)からは度々忘れた頃に連絡がある。今回は5年ぶりで、前回「また一緒に演奏しようぜ!」と言われて以来だった。
 人気の教授を招いて講習会をオーガナイズしているらしい。ちょっと間際で相変わらずカオスなやつと思いながらゲスト教授のレッスンに興味があったので2人の講習会の伴奏を引き受けた。尊敬するピアニストのご子息であるヴァイオリンのゴトーニ氏の講習会は日程が合わず残念ながらお断りした。


 まずベルリン芸術大学チェロのシュミット先生。朗らかで快活。アイディアに溢れ朝から晩までレッスンしても疲れを見せないパワーの持ち主。こういう人が同僚にいたらな〜と思ったら何とウチの学校の教授試験に受かっていたものの他の学校に行くことを選んだらしい。残念…でもそれは正しい選択だったかも(ハッ失言!)。
 今は亡きジャムおじさん先生の秘蔵っ子だったA(ドイツ)が受講していた。彼女は学生結婚・出産を経て今はパリで勉強を続けているはずだが、
「私、別れたの。」
とあっさり言った。でも、
「(娘と)2人の生活の方がいいわ。」
とこれまたあっさり。まぁそれならいいか。


 もう1人はライプツィヒからヴァイオリンのフェルトマン先生。まだ30歳の若い教授です。喋るのが早くて時々分からない…。隅々まで音楽的で独特の練習方はヴァイオリンが全然弾けない私にも面白かった。
 受けた子が次から次へと、「先生のクラスで勉強したいです!」と言い出して恐らく9人の受講生の殆どが夏の入試を受けるのではなかろうか。まぁ私も自分がヴァイオリニストだったら彼に教わりたいですね。


 しかしディカプリオもどきはどうやってこんな良い先生を引っ張って来て、優秀な参加者を集めたのだろうか…。彼のもう1つの才能に感服した期間であった。