笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

ジャイアンを遮るの巻

 6月27日、フルートのK(ドイツ)卒業演奏会。

 4年前にロストックでの仏生会(フルートの仏様による講習会)に参加していた時既にハンブルク音楽大学に入学が決まっており、彼女のそれまでの先生によろしくネと言われていた。
 4年間着実に力を伸ばした。いつも早め早めに準備を始めるので他の生徒に有りがちな直前になって間に合わないビエ〜ンとかイトサン攻撃が無くて楽な学生である。逆に直前の合わせが少なく心配になる程。
 ゲネプロの途中でジャイアン先生が大事なことを言い忘れていたとか言いながら近寄って来て、
「これは君の時間だ!君だけの時間だ!君の時間は君の好きなようにしていい!誰にも邪魔は出来ないんだ!君の時間は…」
邪魔してんのは誰ぢゃ〜!と密かにキレジャイアン先生を遮って前奏を弾き始めたいけない私。ジャイアン先生はあっさり引き下がってくれました。これが某Vn教授なら私と1言も交わすことなく真夜中に直接学長にあいつをクビになさって下さいと有る事無い事250%書き立てた苦情メールを送るかも知れない。
 気持ち良く演奏会を終えたKでしたが非公開試験までの間隔が5日間と短くストレスになったようです。それでも流石のしっかり者で無事に試験を吹き終えて来学期からは大学院生です。