笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

季節外れの自己満足大会

 例年初夏に開催される偉い先生達の為の校内自己満足大会(学内コンクール)。今年は混乱の中晩秋に行われた。2度目の都市封鎖の中での半ば強行突破。
 5.5人(内1人は1曲だけ共演)伴奏した木管部門はファゴットの先生が2人も審査していたにも関わらずファゴットを除く各楽器1人ずつが平和に本選へ。
 12人中5人弾いた声楽部門では本選に進んだ7人の中に私が弾いた5人全員がッ!嬉しいけど来週の本選まで合わせの時間と部屋がとれるかな…。同僚マイケル・ジャクソンが足を怪我してしまったのでホルンも1人引き受けたから全部で9人…。
 2つしかない伴奏部屋が塞がっている時には遠慮がちにピアノの部屋(勿論許可されている)を使わせてもらっていたら早速ピアノ科の成り上がり教授共が私に何も言わず直接伴奏おじさんに苦情を申し立てやがった。人間レベル1。
 このコンクールは本選では各楽器の教授が専門外の部門も審査するし財団役員数人も審査員に加わる為か、驚きの審査結果が生まれることが極めて多い(というより殆ど毎回)。学生達はただ一生懸命演奏しただけで何の責任も無いが、今年も女声部門と木管部門の結果にはびっくり。
 状況が状況だけに今年は受賞者演奏会(偉い先生達の可愛い生徒御披露目会)はナシ。表彰式も全部門終了後その場で行われた(らしい)。
 さて、2021年には例年通りの開催に戻るのか?だとしたらそろそろみんな準備を始めないと。