笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

ジャイアンのいないジャイアンリサイタル

 1月26日、ジャイアンリサイタル。但しジャイアン無し。代わりにピッコロを指導しているジャイの同僚Dが監視及び証拠の録画を任命された(パシリ)。

 新入生が2人。中国からユーチャンが来たから1年先輩の台湾のユーシャンとの区別が難しくなっちゃった…。
 もう1人のフランスのLは私が好きな街リールの出身。フランス人には天気の悪さで有名らしいからハンブルクでも鬱にならないであろう。「パリの人達は冷たくて嫌い!」と毒舌にも期待が持てる。


 古典の協奏曲が2曲有ってしかもそれぞれ新入生が吹くのに何故か大学院生のKが吹くドヴォルザークソナチネで開始。謎の曲順である。
 そのドヴォルザークだがレッスンではジャイアンが最初ッから最後まで大声で歌いまくる(本ジャイほどヘタではない)もんだから遂にキレて、
「辞めなさいッ!うるさくてKの音が聴こえないッ!」
と言ったら敵も去るもの、
「問題はそこだ!Kはもっと思いっきり吹かなきゃダメだ!」
あー言えばこー言い…。


 いざ演奏会はジャイ不在の為かみんなのび〜のび吹いてDも関心の出来。後日学校でジャイとすれ違ったら、
「録画見たぜ!サイコーじゃ〜ん!オレ様がいなかったからかもなダハハハ〜!」
だそうで。本人の口から出たら返す言葉がございませんでした。