笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

ストライキをくぐり抜けて

 日本に着いて半月、思えばスリリングな出発であった…。

 出発前後にミュンヘンで用事が有るかも知れなかったので今回は先ず電車でミュンヘンまで行きそこから直行で羽田へ向かうことにした。
 ところがドイツ鉄道(以下DB)がそろそろまたストライキを起こすかも知れないとの情報が…。DBのサイトでは3月3日まではストは絶対有りませ〜んと有るが私が出発したいのは5日。念のため3日にミュンヘンを目指す手も有るが3日間全然練習出来ないのはイヤだ〜!という訳で直前までDBの決定を待った。もし5日にスト突入したらバス(10時間以上かかる)か飛行機(5倍高くつく)で行くことにする。勿論どっちもイヤだ〜!からストしませんようにと祈る。
 DB、ストは7日と8日に決行と発表。


 …セーフ。


 折しも友人からルフトハンザもスト決行と情報が入る。なんですって!?ミュンヘンに向かう電車の中でソワソワと何度もスト情報を確かめるが6日の羽田行きは相変わらず定刻の出発と表示されている。やがてストは6日の午後8時から開始との知らせが。羽田行きは正午過ぎの出発。


 …ギリギリセーフ。


 安心して入ったミュンヘンのイタリアレストランは美味しかったッ!
 無事離陸したと思ったら隣りの席の若者が離陸後間もなくぶっ倒れたッ!幸い直ぐに気を取り直しその後の時間は問題無かったがちょっとヒヤッとした。
 そして殆ど眠れず映画を4つ鑑賞。


・ビッグフィッシュ
わけわからないが夢いっぱいの寓話。葬儀に集った全ての登場人物!
・ケイン号の反乱

延々と法廷でのやり取りが追われ音楽が全く無い!それだけに1つ1つの証言に集中しラストの衝撃が大きい。
・レッド・ホワイト・ロイヤルブルー
王族の同性愛が主題なので描き方は簡単ではないと思うが真剣に捉え展開も多く笑いも有りなかなか良かった。
銀河鉄道の父
役所広司さん若々しい!宮沢賢治の生涯について詳しく触れると彼の作品をもっと読みたくなった。


 …と思っていたら羽田空港の滑走路が混んでいて上空を30分旋回。思えば長く険しい日本到着だった。