笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

くまさん卒業

良きビール友達チェロの森のくまさん(ドイツ)が卒業してライプツィヒに引っ越しました(号泣)。

卒業演奏会の一週間前から彼と4年半同じクラス・同じ寮で暮らした人参(ドイツ)は、「ノブエ!僕は悲しいんだ!君だってそうだろ!?もう殆ど泣いてるんだ!彼には言わないでくれよ・・・?」とくまさんがハンブルクを去るのを嘆いていました。

兎に角愉快な人で学校で彼に会うと自然と私の機嫌も良くなりました。
楽器への意欲があまり湧かなくなってしまったという彼ですが、卒業後はバロックチェロを勉強することに決めました。私も次回一体いつ共演出来るのかわかりません。

公開演奏会は素晴らしく、彼の先生ジャムおじさんも喜んで一緒にビールを飲みました。一週間後のレパートリー試験では暗譜に大きな不安を抱えたまま臨むことになり、今までどんな時でも朗らかだったくまさんが演奏直前に椅子の上で俯いている姿を見るのは辛かったです。

レパートリー試験は公開演奏会程の好成績ではなかったものの無事に試験を終えてくまさんは8本のベルギービールをくれました。勿論、直ぐに一本ずつ開けました。その二日後には彼はもうライプツィヒに引っ越してしまいました(人参の悲しみや如何に)。引っ越し先からくまさんはスーパーマーケットのビールコーナーやビアレストランの写真を私に送って来て、「ここにはビールがいっぱい有るよ!遊びに来てね!」とメッセージをくれました。