笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

タンスマンを讃えて

 ママ(フルート・ドイツ)が夏休み明けに、「12月4日に学校の或る演奏会でタンスマンのソナチネを一緒に弾いてくれる気ある?」と言ったのであるよ~と言っておいた。行事カレンダーを見るとどうやらギターのクラスの学内演奏会でタンスマン特集をするらしく、そのゲスト出演といったところか。ママは猫背君(ギター・イラン)と良く一緒に演奏をしているから彼の提案だろう。
 11月上旬の猫背君の誕生日に彼に学校で会ったから階段を5・6段上った所から、「おめでと~!」と手を伸ばしたら彼も握り返して、「ありがと~。バカな質問していい?」と。は?と思ったら、「来月タンスマンのピアノ独奏曲も弾いてくれない?」という話。
 タンスマンといえばファゴットと一緒に演奏した2曲はそれほど興味深くはなかったが、実はずっとず~っと前から弾いてみたい曲が有った。フォックストロット・スピリチュアルとブルース・チャールストンの3楽章から成るその名も「大西洋横断ソナチネ」。古くなった脳で1か月で出来るかどうかわからないけどこういう機会でもないと劣化にブレーキもかからないだろうと思ってやることに。猫背君には、「僕達を救ってくれて有難う!」と感謝される。

 演奏会で演奏されたギター作品の数々は様々な様式を持ち、ファゴットの2曲しか弾いたことがなくタンスマンはオチャラケ系作曲家だと思い込んでいた私の認識を一新した。しかし結局演奏会はお笑い系ピアニストのオチャラケ系ソナチネで幕を閉じたのであった・・・。
 当日の演奏ではありませんが良かったらどんな曲か聴いてみて下さい。

 打ち上げにももちろん乱入。一気にギターの知り合いが増えました。