笑う伴奏生活

ハンブルクから愉快な共演者達を御紹介します。

リンダウ、ブレゲンツ、ミッテンヴァルト、ミルテンベルク。

 大晦日はボーデン湖に浮かぶ島の街リンダウへ。ホテルの方が、「リンダウの大晦日は予約無しでは夕食は殆ど不可能ですよ!」と知らせて下さったので或るビアレストランに予約出来るかメールを送ったのに返事が来ず。噂通りどこもかしこも満席だった…念の為ケバブとビールを買っておいて良かったッ!
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 リンダウは小さな街で前日既に街を2周も3周もしていたので元日から国境を越えてオーストリアブレゲンツへ。国境越えと言ってもリンダウからは湖に沿って電車で10分程度です。夏には湖上の舞台で歌劇が上演されることでとても有名です。舞台だけ見て来ました。
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 翌日以前から行ってみたかったヴァイオリンの街ミッテンヴァルトへ。先日のオーベルストドルフに続いて昨日も小林選手が優勝したガルミッシュ・パルテンキルヒェンで乗換。みるみるうちに雪景色に変わり車窓の外はかなりの吹雪。こんなに沢山雪を見たのはいつ以来だろう…。
 ミッテンヴァルトに着くとホームが新雪で埋め尽くされていて乗客全員童心に帰って雪を踏んだ。
 夜の雪景色も美しく…
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昼もまた…
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 最近の旅先での楽しみの一つはクロアチアレストランに行って店員さんに出身地を聞く事。今回も偶然見つけたので美味しいクロアチア料理を頂いでシュナップスもご馳走になった。ロヴィニ出身の店員さんには故郷のご両親の経営するペンションの名刺まで頂いた。
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 ヴァイオリン博物館にも訪れた。音楽関係の博物館では思わず時間を忘れて鑑賞に熱中してしまい、閉館時間を大幅に過ぎて館長さんをお待たせした。
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 滞在したホテルのレストランも歴史有る人気店。私は旅先のレストランでライブを聴ける幸運に恵まれているようで、この日も特等席でバイエルン音楽を聴けた。

 ハンブルクへ帰る途中愛しのミルテンベルクに寄り道。ホテルレストランを予約してムヒヒと思っていたら「レストランは休業中です。」って。世の中って…。
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 中央通りの真ん中にドデーンと建つ老舗レストラン「巨人亭」へ初めて足を踏み入れるとほぼ満員。席が空くのを待っていると若いカップルが、「良かったら向かいにどうぞ。」と言ってくれた。男性は友人の歌手Mに少し似ていたし、女性はMの奥さんのCに何故か少し似ていた。彼らの向かいに座ると隣の女性の釣れていた犬がソワソワし始めた。「あら、急に落ち着きが無くなったわ!貴方の国では犬を食べるからね!フクシマはどうなの?」とお決まりの偏見にうんざり。幸い彼女達は間も無く退席すると向かいの2人が、「有り得ないなにあの女!バカじゃん!」と怒り出して仲良くなった(笑)。
 このレストランではミルテンベルクの地ビールファウスト」がメニューに多数並び、どれを飲むべきか教えてもらいながらビール談義をした。彼女の方はワインが好きでワイン談義にもなったが、彼の職業は実はワインセラーで、しかも何人か友人が演奏しているダルムシュタットのオーケストラ御用達のお店だった。「この前のジルベスターコンサートでもゼクトの配達をして来たよ。」との事。また名刺を頂いた。いつかいきなりワインを買いに行こうと思います。
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楽しい楽しい年末年始でした(って今何月だよ)。